こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、消防士の退職金を階級別に超詳細解説していきます!
消防士を目指している人は、消防士の退職金がいったいいくらになるのか非常に気になるのではないでしょうか?
消防士に採用されたら、できれば定年まで働きたいと思っている方が多いと思います。
消防士を定年退職したら、定年後も仕事を続けない場合は年金と退職金が生活の原資になります。
実際に定年を迎えたら退職金がいくらくらい貰えるのかを知っておくことは、人生設計において非常に重要です。
そこで、20年以上も消防士として勤めていた私が、消防士の退職金の金額や計算式を解説します。
私が勤めていたのは大規模都市の消防本部でしたので、中規模都市~政令指定都市クラスの消防本部であれば、だいたい同じレベルの退職金の計算になると思いますので、参考にしてくださいね。
それでは、早速やっていきましょう!
目次
消防士は地方公務員ですので、勤めている消防本部が属する自治体の給与体系となります。
私が勤めていた大規模都市の消防本部ですと、次の式で退職金を計算していました。
退職時の給与月額✖勤続年係数+役職手当
以上の式で計算します。
退職時の給与月額とは、その名のとおり退職した時の1カ月の基本給になります。ここで言う給料月額は、各種手当が付く前の基本給なので、イメージよりも少なく感じるかもしれません。
勤続年係数は、採用されてから退職するまでの年月に応じて上がる係数です。
定年退職の場合は、高卒(42年勤務)も大卒(38年勤務)も同じ係数「46.5」でした。
定年退職でない自己都合退職になると、勤続年数係数は少し下がってしまいます。
役職手当は、主任以上の役職が付いている場合は追加される手当です。
役職手当は、主任の場合は約120万円、局長・方面本部長級だと約400万円です。
ちなみに、何の役職もついていないとゼロになります。ですので、主任の役職が付く消防士長までは昇任しないと退職手当で不利になるということです。
消防士
「消防士」とは、消防官の中で最も低い階級です。
消防士として採用されると、皆この階級からスタートになります。
ちなみに、消防士は各階級で月給の上限が設定されており、上限に達すると昇任しない限り月給が上がりません。
なので、さっさと昇任してしまった方が良いですね。
もし、高卒・大卒で採用され、消防士の階級で定年退職したとすると、月給は33万円となりますので、退職金は・・・
給料月額33万✖勤続年係数46.5=1534.5万円になります。
消防士は役職が付かないので、役職手当はありません。
役職手当が付くためには、消防士長以上の階級になる必要があります。
消防士の階級については、こちらの記事も参照してください。
消防士の出世コースについてはこちらの記事を参照してください。
消防士の昇任試験の内容についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【階級上げろ!】消防士の昇任試験の内容を詳細解説!【時期・問題も紹介】
【主任級】消防士長・消防司令補
昇任試験を一つ合格すると消防士長、消防士長からさらに昇任試験を合格すると消防司令補の階級になることができます。
消防士長と消防司令補は「主任」の役職が付きますので、退職金にも役職手当が付きます。
高卒・大卒で採用された場合の主任級の退職金は・・・
給与月額37万円✖勤続年係数46.5+役職手当120万円で1840.5万円となります。
消防士長と消防司令補は、退職金は同じ金額ですが、トータルの生涯年収は消防司令補の方が圧倒的に多いです。
消防司令補は早ければ20代後半から昇任することができ、主任の役職が付きますが、消防士長が主任になるためには最低でも40歳以上でないとならないからです。
消防司令補になると月給もグンと上がるので、出世欲求が無い人でも消防司令補までは昇任した方が良いでしょう。
消防士の給料についてはこちらの記事を参照してください。
【係長・課長補佐級】消防司令
消防司令に昇任すると、出張所長・係長・課長補佐級となります。
消防司令は組織としてもマネジメント側にまわりますので、給料も高くなってきます。
高卒・大卒で採用された場合の消防司令の退職金は・・・
給料月額42万円✖勤続年係数46.5+役職手当180万=2133万円となります。
係長級になってようやく2000万円の大台を超えてきました。
消防出張所の一日のスケジュールについてはこちらの記事を参照してください。
【課長級】消防司令長
消防司令長になると、完全に組織の幹部です。
課長級ですので、部下も数十人になります。
この階級には昇任試験で上がることは出来ないので、勤務実績や派遣経験などの「選考」によって、早くても40代後半から昇任することになります。
消防司令長は課長・副署長などの役職が付きます。
高卒・大卒から消防司令長で定年した場合の退職金は・・・
給料月額45万円✖勤続年係数46.5+役職手当250万円=2342.5万円になります。
【署長・参事・部長級】消防監・消防正監
消防監・消防正監の階級は消防署長、参事、部長級の役職が付きます。
この階級に昇任するのは早くても50代前半~中盤です。
部下も数百人規模になってきます。
高卒・大卒で採用されて消防監・消防正監で定年した場合の退職金は・・・
給料月額48万円✖勤続年係数46.5+役職手当300万円=2532万円になります。
【局長・方面本部長級】消防司監
消防司監は、政令指定都市クラスの消防本部の局長級又は方面本部長級の階級です。
消防本部のトップになりますので、大規模都市だと部下は千人~数千人になります。
高卒・大卒で採用されて消防司監で定年した場合の退職金は・・・
給料月額52万円✖勤続年係数46.5+役職手当370万円=2788万円になります。
消防士は地方公務員ですので、トップの階級・役職になっても退職金で3000万円を超えることはできません。
しかし、消防司令長以上の階級になれば良い再就職先を斡旋してもらえたりするので、階級を上げることは自分の老後を安定させるためにも必要なことですね。
積極的に昇任試験を受けて階級を上げましょう。
今日の記事では、消防士の退職金を階級別に超詳細解説しました!
・消防士の退職金は、定年退職であれば高卒も大卒も同額貰える。自己都合による退職は定年退職の時よりも退職金は減る。
・消防士の退職金は、所属している消防本部がある地方自治体の規程に則り支給される。所属する消防本部によって金額に違いが出る。
・高卒又は大卒から定年まで勤めた消防士の退職金の額は、大規模都市の消防本部であれば、消防士は約1500万円、消防士長・消防司令補は約1840万円、消防司令は約2130万円、消防司令長は約2340万円、消防監・消防正監は約2500万円、消防司監は約2780万円となります。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
消防士の定年後の再就職先についてはこちらの記事を参照してください。
消防士の一日のスケジュールについてはこちら
消防士の休みについてはこちらの記事を参照してください。
👉 【休みは多い?】消防士の休みのサイクルについて徹底解説!【休暇は取れる?】
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