こんにちは、マツナガです!
今日の記事では、毎年行われる消防士採用試験の内容と日程の流れを、1次試験から2次試験に至るまで徹底解説します。
消防士採用試験は、市町村の自治体ごとに行われます。
消防士も地方公務員ですので、基本的には総合職採用の地方公務員と同じような試験内容となります。
消防士だけの特別な試験内容と言えば体力テストがあることですね。
私が勤めていた消防本部では、1次試験である筆記試験から、体力テスト、2次試験の小論文、集団討論、個人面接を経て、最終的な合格者が採用に至るという流れでした。
採用試験の日程と内容については、各自治体で細かい違いはあると思いますが、大まかな流れは一緒だと思いますので、これから消防士採用試験を受験しようとしている方は参考にしてみてください。
それでは、早速やっていきましょう!
目次
筆記試験
1次試験は筆記試験からスタートです。
筆記試験の実施日程は、毎年4月~6月ごろです。
政令指定都市クラスの消防本部は6月に実施されることが多いです。
筆記試験の科目は、数的推理、判断推理、文章理解、数学、英語、化学、日本史、世界史、地理などなど他の地方公務員とほぼ一緒です。
しかし、消防士採用試験の科目については、出題されない科目がありますので、事前に必ず受験する消防本部のホームページ等で受験案内を確認しましょう。
試験範囲は幅広く、試験時間も2時間~3時間とかなりの長期戦です。体調をしっかりと整えて臨みましょう。
それと、筆記試験だからといってラフな私服で来るのは止めましょう。
正直、消防本部の試験官は筆記試験であっても、受験生がどんな私服を着ているか見ています。
服装が直接合否に直結するわけではありませんが、試験官の心証は悪くなります。
ワイシャツ、スラックス、革靴あたりのフォーマルな服装で受験するのが無難です。
筆記試験の独学での勉強法についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【独学でいける】せっかくだから消防士採用試験の勉強方法を語る!【筆記・教養試験編】
消防士採用試験対策にオススメの問題集と参考書についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【独学対応】消防士採用試験対策にオススメの問題集と参考書を紹介します!
体力試験
筆記試験をクリアした受験生に対しては、後日体力テストが実施されます。
政令指定都市クラスの消防本部では、筆記試験が終わった後の数週間後、7月上旬~中旬に実施されることが多いです。
体力テストは自治体の公共体育館などで実施されます。
服装はTシャツ、短パン、スニーカーなど指定されます。
体力テストの内容は、20mシャトルラン、握力、腹筋、腕立て伏せ、反復横跳び、立ち幅跳びなど、文部科学省が作成した「新体力テスト実施要領」を参考にされていることが多いです。
体力テストの内容は、事前に対策を取ることが可能な科目が多いので、詳細は下記の個別記事を参照してください。
体力テストの内容と対策の詳細についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【消防士採用試験】消防士の体力試験の内容を徹底解説!【基準も解説】
体力テストの結果を重視するかについては消防本部ごとに違いがあります。
体力テストを重視する、神奈川県の大和市消防本部のような消防本部もあれば、特に重視せずに体力テストの結果を参考程度に捉える消防本部もあります。
受験する消防本部が体力テストの結果を重視するかどうか、事前に消防本部の公式ホームページなどで確認すると良いでしょう。
小論文
体力テストを合格した受験生には2次試験が待っています。
政令指定都市クラスの消防本部では、小論文試験は7月下旬ごろに実施されます。
試験時間は60分~80分程度で、「750字以内」や「1000字以上1200字以内」など字数指定があります。
小論文の課題は、消防行政に関連した時事問題から出される傾向が多いです。
最近の災害、少子高齢化に伴う災害対応のあり方について、女性消防職員の増加を目指す方策などなど、消防本部が直面している行政課題が多い印象です。
受験する消防本部が属する市町村に関する時事問題も良く出題されます。
小論文試験の出題については、消防本部によって傾向がありますので、事前に消防本部のホームページで過去の出題を確認しておきましょう。
小論文試験は、勉強しないで臨む人もいますが、これは無謀です。
全くの対策なしで、短時間に論点を字数以内でまとめることは、かなり難しいです。
小論文試験の対策については、下記の個別記事に詳細をまとめてあります。
消防士採用試験の小論文対策についてはこちらの記事を参照してください。
集団討論
集団討論は、10人前後の受験生のグループに対して課題が出され、その課題を討論して結論を出すまでの試験です。
試験時間は30分程度が多いです。
課題の内容については、小論文試験と同じく消防行政に関連した時事問題から出される傾向が多いです。
政令指定都市クラスの消防本部では、7月下旬ごろに実施されます。
私が勤めていた消防本部では、集団討論と個人面接は同日に開催されていました。
集団討論は、いきなり始めると無法地帯になって、収集がつかなくなる場合があるので、開始と同時に「司会・タイムキーパー・書記」といった役割を決めておくとよいでしょう。
また、こういった役割に立候補すると試験官の印象も良くなります。
役割に立候補しないと、良い印象を与えるためには「良い意見」を発表しなくてはなりません。
役割につくのは、試験突破の攻略法でもあるので、積極的に立候補するようにしましょう。
集団討論対策についてはこちらの記事を参照してください。
個人面接
個人面接は、受験生1人に対して試験官数名での面接となります。
試験時間は20~30分程度が多いです。
政令指定都市クラスの消防本部では、集団討論と同じく7月下旬あたりに実施されます。
個人面接では、なぜ消防士になりたいのか、志望動機を考えておきましょう。
志望動機のコツは、「ストーリーで語る」ことです。
例えば、
「身内が救急搬送された時の救急隊の活動に憧れを抱いた」
「親戚に消防士がおり、小さいころから自分も消防士になりたいと思っていた」
「大学の学部で建築を学んだので、建築の知識を「消防同意」や「立入検査」などの業務で役立てたい」
などの動機を肉付けして、詳細に語れるようにしましょう。
ストーリーで語ると、試験官の印象にも深く残ります。
また、地方出身者が政令指定都市クラスの消防本部を受験すると「いずれ地元に帰ってしまうのでは?」という可能性が考慮されます。
地方出身であっても、受験する政令指定都市クラスの消防本部に入りたいという「理由」をしっかりと確立しておくことが重要です。
基本的なところでは、服装や髪形も「普通のリクルート姿」にするように注意しましょう。
色付きワイシャツや、奇抜な髪形など、ここで個性を出しても合格率が下がるだけです。
個人面接対策の詳細については、こちらの記事を参照してください。
2次試験である小論文、集団討論、個人面接が終わると、8月中には最終合格者が発表されることになります。
長い試験お疲れ様でした!
今日の記事では、毎年行われる消防士採用試験の流れ1次試験から2次試験に至るまで徹底解説しました!
消防士採用試験の受験を目指している方の参考になれば幸いです。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!!
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