こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、消防士になると取得できる可能性があるオススメの資格3選を紹介します!
結論から言いますと、大型自動車運転免許、2級建築士、救急救命士の3種類です。
それぞれ専門の部隊や係での実務経験が必要になりますが、どの資格も公費で取得できたり、受験資格に専門学校や大学で専門学部の卒業経験が必要なところを消防士としての実務経験で受験できたりしますので、非常にコストパフォーマンスに優れています。
どの資格もセカンドキャリアや、万が一消防士を退職した場合でも有効に使えるものです。
実際に私が消防士として20年以上勤務してきた中で、受験資格を獲得できたものもありますので、詳細に解説していきますね。
それでは、早速やっていきましょう!
目次
大型自動車運転免許
1つ目は大型自動車運転免許です。
消防士になって所定の研修を受けると、普通自動車運転免許を取得している場合は救急車が、準中型自動車運転免許~中型自動車免許を取得している場合は消防ポンプ自動車の運転が可能になります。
救急車や消防ポンプ車の運転資格があると「機関員」として認定されます。
この機関員の中から希望する人が推薦を受け、大型自動車運転免許を取得させてもらえる可能性があります。
私が勤務していた消防本部では、毎年各消防署数名が推薦され、公費で大型自動車運転免許を取得していました。
推薦に選ばれると、指定された自動車教習所で大型自動車運転免許の教習を実施します。
自費で大型自動車運転免許を取得しようとすると30万円~50万円くらいの出費になりますので、公費で取得できると大変ありがたいです。
大型自動車運転免許を取得すると、救助工作車やはしご車を運転することが可能になります。
また、大型自動車運転免許を取得していると大型トラックやダンプカーの運転も可能になるので、セカンドキャリアにも役立つオススメ資格です。
関連記事はこちらを参照してください。
👉 【自腹ゼロ】消防士になると大型自動車運転免許がとれます!
2級建築士
2つ目は2級建築士です。
2級建築士は消防署の予防課などで消防同意の審査業務経験が7年以上あると、受験資格を得ることができます。
消防同意とは非常にざっくり言うと、新築などの建築物が消防法令等の防火の規定に違反していないかを3日又は7日以内に審査する業務です。
消防同意について詳しく説明すると、ブログの記事で10記事以上になってしまうので、ここでは軽く「建築物を法令に違反していないか書類審査する業務がある」と覚えておいてください。
実務経験でなく、専門学校や大学で建築を専攻して受験資格を得る場合は数十万円~数百万円もかかります。
学歴でなく実務経験を積むだけで2級建築士の受験資格を得ることができるので、非常にオススメのメリットです。
消防同意という業務を行うにあたって2級建築士の資格を得ることは、より建築関係法令の知識が深まることになりますので、本業にもとてもプラスになるのです。
また、2級建築士を取得することができれば、定年退職後に指定確認検査機関や建築業界に転職することも可能になります。
さらにステップアップとして、2級建築士の資格を有していると1級建築士の受験資格になります。
2級建築士よりもさらに難関試験ですが、もし1級建築士の資格がとれれば、年収も消防士以上に高くなる可能性がありますので、将来設計に選択肢が広がりますね。
消防署で予防係になるメリット3選についてはこちらの記事を参照してください。
救急救命士
3つ目は救急救命士です。
救急救命士は救急隊に配属されると取得できる可能性があります。
救急隊を志望している場合は、大学や専門学校で救急救命士を取得してから消防士採用試験を受験する人も多いです。
そういった既に学校などで救急救命士を取得する以外にも、消防士になってから実務経験で受験資格を得る道もあるのです。
救急隊を5年以上又は2000時間以上救急業務を経験すると、実務経験として救急救命士の受験資格が得られます。
私が勤務していた消防本部では、5年以上又は2000時間以上救急業務を経験した隊員の中から希望する者が、公費で救命士資格を受けるための選抜試験を受けます。
消防本部内で選抜試験に合格した隊員が、指定の救急救命士研修所に半年間入所て研修を受けた後に、国家試験に合格すると晴れて救急救命士資格が取得できます。
実務経験をクリアした後もかなり長い道のりですが、このルートで救急救命士資格を取得する人は非常に多いです。
専門学校や大学で救急救命士資格を取得しようとすると数百万円の学費がかかります。
これを公費で取得できるからかなりお得ですよね。
ただ、公費で救命士資格を取得する場合は注意する点があります。
公費で救命士資格を取得した人は、救急隊を降りることが難しくなるのです。
救急隊はかなり激務ですので、続けているうちに降りたくなる人が多いんです。
そろそろ体がしんどいから、消防隊や日勤になりたいなあ・・・。
と思っても、公費で救命士資格を取得した場合はなかなか降ろしてもらえません。
組織としては税金で資格を取らせたのだから、もっと貢献してくれないと困るということですね。
もちろん、体を壊してしまったり家庭の事情があれば降りることは可能ですが、それ以外の事情では「降りづらくなる」のは間違いないので、注意したほうがよいでしょう。
今日の記事では、消防士になると取得できる可能性があるオススメの資格3選を紹介しました!
大型自動車運転免許、2級建築士、救急救命士のどの資格も非常に有用な資格ですので、消防士になってチャンスがあれば是非取得を目指してみてください。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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