こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、消防士の世界で起こる下剋上について解説します。
特に、消防士に採用されて2~3年目以降の若手の消防士の方には是非見てもらいたい内容です。
もちろん、これから消防士になる方にも参考になる話だと思います。
消防士の世界での下剋上とは具体的には「厳しく接していた新人や若手の消防士が、自分よりも出世してしまう現象」のことを言います。
下に見ていた後輩が、数年後に自分の上司になって戻ってきたなど非常にあるあるの世界です。
若いうちは厳しくパワハラみたいな接し方をしていたら、出世した後輩から仕返しされるというのを、私も現役消防士の時に目にしたことがあります。
今回は、消防士の下剋上が発生する要因と、下剋上を発生させないための立ち回り方を解説します。
それでは、早速やっていきましょう!
目次
消防士の世界で、なぜ下剋上が発生してしまうのでしょうか。
その要因は少なくとも3つあると思います。
・先輩を尊重する文化
・新人や若手を厳しく指導する文化(最近は無くなりつつある)
・階級社会
この3つです。
具体的に説明すると、消防士になってから新人~若手のうちは、先輩から厳しく指導されたりすることが多かったです。
今でこそ、新人にも優しく接することが多くなりましたが、私も新人や若手のころはパワハラまがいのことをされたことがあります。
やれ「挨拶がしっかりしていない」「声が小さい」「一度言われたことは忘れるな」「野菜の切り方がなってない」「気が遣えない」などなど、仕事と生活に関すること全て指導されます。
ただ、新人消防士は先輩に逆らうことなどできません。理不尽なことを言われても、基本的には「はい!」と返事して実行するだけです。
この時に気をよくして新人消防士に行き過ぎた指導をしてしまったり、必要以上にからかってしまったりすると、下剋上の下地の完成です。
新人消防士の内面でははらわたが煮えくりかえっていても、表面上は先輩に従順な状態となります。面従腹背になるわけです。
先輩はいい気になって後輩に接しているわけですが、数年後~十数年後くらいに、後輩のほうが階級が上がって、若いころの仕返しをされる「下剋上」があるわけですね。
私も先輩同士の会話で下剋上を見たことがあります。
50代の年配のおじさん消防士が、30代の若い出張所長に異動のあいさつをしていた時です。
いやー、○○所長も偉くなっちゃったね。若いころみたいによろしくね!
よろしくお願いします。若いころお世話になった記憶はないですけどね。
おじさんが皮肉を返されていて、何とも言えない渋い顔になっていたのが記憶に残っています。
おそらく、このおじさん消防士は所長が新人のころに厳しく接しすぎていたのでしょうね。
消防士の階級は試験で昇任するため、実力主義です。若い上司に年配の部下がつくということがどこでもあり得ます。
この例のように、新人消防士の時にいじめすぎていると、将来的に仕返しされる下剋上が起こるわけです。
この会話はあくまで一つの例ですが、仕返しの例としては色々あります。忙しい部署に異動させたり、助勤(所属している署所以外の場所にヘルプに行かせること。)を多くしたり、書類の決裁を厳しくしたり・・・。
上司として可能な絶妙な嫌がらせで仕返しされてしまいます。
自分が新人や若手を指導する立場になったとき、将来的に下剋上が発生しないようにすることが大事です。
下剋上は、新人消防士がストレスを溜め、その溜めたストレスを将来的に先輩にお返しするという、負の連鎖が起きる状態です。
できれば起きないほうが良いですね。
結論から言うと、新人消防士には優しく丁寧に接するというのが正解となります。
新人に媚びろというわけではなくて、優しく丁寧に接するのは、指導する立場の人間として当然のことですよね。
指導する側も、される側もお互いストレスを溜めないような関係性を構築することが大事です。
新人消防士が失敗するのは当たり前という気持ちをもって、大らかに接するようにしましょう。
特に、その人の能力というのは新人の時にはまだ全くわかりません。(もちろん、新人のころから大変優秀な人もいます。)
新人のころは消防隊で全くダメだった人が、将来的に日勤に移ったら花開いて大出世したなんて話はよく聞きます。
新人の時の能力で「こいつはダメなやつだ」と決めつけてはいけませんね。
特に新人消防士はナイーブですので、酷い事をを言われたりするとずっと覚えています。
かく言う私も、新人の時に先輩から言われた暴言を未だに覚えています。
指導する側が優しく丁寧に指導することができれば、そういったナイーブな気持ちにも配慮でき、新人の時に離職してしまう恐れも少なくなります。
今日の記事では、消防士の世界で起こる下剋上について解説しました!
これから消防士になる人や、新人消防士を指導する立場になった方の参考になれば幸いです。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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