こんにちは、マツナガです!
今回の記事では、「消防士の給料」について、消防士の階級と、大体の年齢ごとに説明していきたいと思います!
消防司令までは詳しい控除なども含めて説明します。
消防司令長以上の階級は、私が所属していた消防本部の給料表を基に記載していきます。
月給はいくらなのか?
ボーナスはいくらなのか?
年収はいくらなのか?
どのくらいの年齢で、どのくらいの給料が出るのか?
消防学校に入校しているときも給料は出るのか?
出場した時や、夜間に働いた時などに手当はどのくらい出るのか?
などなど、詳細に解説していきますね!
・消防士になりたい方
・消防士の給料、ボーナス、年収が知りたい方
それでは、さっそくやっていきましょう!
目次
消防学校に入校中には給料は出るの?
という疑問をお持ちの方がいるかと思いますが、結論としては消防学校入校中も給料は出ます。
消防学校は「消防士になるための学校」ではなく「消防士の研修機関」なので、消防学校に入校している時点ですでに消防士(地方公務員)なのです。
月給は全て6月時点の給料、ボーナスは12月のものを説明していきたいと思います。
総支給額:229,325
(内訳)基本給:199,000、地域手当:23,880、通勤手当:6,445
控除:-39,024
手取り:190,301
消防学校の学生時代なので、特殊な手当は付いていません。
続いてボーナスです。
総支給額:442,417
控除:-68,653
手取り:373,764
消防学校時代の12月ボーナスは手取り37万円程度でした。
ちなみに、6月もボーナスが出ましたが、1~3月は採用されていないので10万円程度の支給でした。
年収:2,595,319
4月からの採用なので、年収は約260万円です。
現場1年目、消防隊の隊員だった時の月給とボーナスです。
総支給額:317,111
(内訳)基本給:206,800、地域手当:24,816、通勤手当:10,160、残業手当:33,602、休日出勤手当:30,688、夜間勤務手当:3,905、特殊勤務手当:7,140
控除:-53,516
手取り:263,595
現場では当直勤務(消防署に泊り込む勤務のこと)の消防隊でしたので、手当がたくさんついています。
残業手当は、23:00~翌5:45に出場した際に出る手当で、普通の残業代です。
休日出勤手当は、国民の祝日など法律に定められた休日(普通の土日は除く)に出勤した場合に出る手当です。5月のゴールデンウィークに出勤したので、たくさん出ていますね。
夜間勤務手当は、22:00~23:00に勤務していることによる手当です。私の消防本部では、現場の消防士の勤務時間は23:00まででしたので、普通に出勤すれば付く手当です。
特殊勤務手当とは、深夜に消防署の受付勤務をしたときと、消防車で出場したときの手当です。受付勤務・火災出場共に単価は数百円で、受付した回数、出場した回数により金額が増えます。
大卒2年目の給料としてはかなりもらっている方ではないでしょうか。
総支給額:471,339
控除:-73,252
手取り:398,087
6月のボーナスは12月より若干少ないです。ボーナスは年間を通して月給の約4.5か月分支給されます。
ちなみに、この年からボーナスは全額株式投資に充てていました。。
年収:3,935,577
現場1年目24才で年収は約400万円です。
総支給額:267,194
(内訳)基本給:231,100、地域手当:27,732、通勤手当:2,200、残業手当:27,732、
控除:-65,911
手取り:201,283
私は消防士長に昇任して以降は、毎日勤務(普通のサラリーマンのように8:30~17:30勤務)が多かったので、この時は特別な手当は出ていません。
昇任したことにより、基本給は上がっています。
通勤手当は、4月と10月に定期代がドカッと支給されます。この月はバス代だけですね。
総支給額:565,548
控除:-92,690
手取り:472,858
昇任したことにより、ボーナスも上がってきました。税金もその分取られていますが・・・。
年収:4,442,755
20代後半で年収は約440万円です。当直勤務の場合は手当がたくさん付くので、年収はもっと上がります。
総支給額:352,193
(内訳)基本給:266,000、地域手当:42,560、通勤手当:2,000、残業手当:41,633、
控除:-81,496
手取り:270,697
消防司令補になると、基本給もドカッと上がります。
なので、消防司令補までは早めに昇任したほうがオトクです。
定期代は4月・10月支給なので、通勤手当はバス代だけですね。
総支給額:750,101
控除:-138,836
手取り:611,265
消防士長から昇任したので、こちらもかなり上がっています。
年収:5,543,310
30代前半で年収は約550万円です。この年齢でこれだけ年収があれば、かなり生活にも余裕が出てくるのではないでしょうか。
消防士として出世コースを登るには20代後半~30代前半までには「消防司令補」に昇任する必要があります。消防士の出世コースについてはこちらの記事を参照してください。
総支給額:366.936
(内訳)基本給:314,600、地域手当:50,336、通勤手当:2,000、
控除:-86,350
手取り:280,586
この月は残業していないので、残業手当は全く出ていません。残業無しでも手取りが28万円あれば、上々ではないでしょうか。
定期代は4月・10月支給なので、通勤手当はバス代だけですね。
総支給額:859,746
控除:-176.321
手取り:683,425
消防司令以上の階級になると、ボーナスの掛け率も上がります。
具体的には、消防司令補までは【月給×4.5か月】が年間のボーナスですが、司令以上になると【月給×4.5か月×数パーセント】のように掛け率がプラスされます。(消防司令補から掛け率が上がる本部もあります。)
年収:6,349,945
消防司令になれば、30代後半で年収も600万以上になります。消防司令長以上の階級には昇任試験で昇任できないことが多いので、消防司令まで来れば一定のゴールを迎えたと言っていいでしょう。
これ以上の昇任は、試験ではなくて「選考」といって勤務成績のみで昇任します(東京消防庁のみ消防司令長昇任試験がある)。ただ、消防は消防司令長以上は年功序列が基本なので、消防司令長に昇任するのは早くて50才前後でしょう。
消防司令・出張所長の一日のスケジュールについてはこちらの記事を参照してください。
私は消防司令長以上の階級にはなったことがないので、私が所属していた消防本部の給料表を基に記載していきます。
総支給額:58,3248
(内訳)基本給:428,000、管理職手当:74800、地域手当:80,488
50代とはいえ、月給で60万近くなります。税金もすごそうですね。
消防司令長以上の階級は管理職ですので、管理職手当がつきます。
課長・副署長という役職がつくので、部下も数十人単位になります。
総支給額:1,443,538
ボーナスも140万越えです。ボーナスの掛け率も消防司令の時よりアップします。
年収:9,886,053
消防司令長まで来れば、地方公務員でも年収1000万が見えてきますね!
総支給額:650,296
(内訳)基本給:465,100、管理職手当:95,500、地域手当:89,696
一部の消防本部では消防長(その消防本部で一番偉い人)の階級ですので、月給も相応に上がってきます。
総支給額:1,682,640
年収:11,168,833
年収もついに1000万円を超えました!
総支給額:735,672
(内訳)基本給:503,400、管理職手当:130,800、地域手当:101,472
政令指定都市の消防長クラスなので、月給だけで70万以上となります。
政令指定都市の消防長となれば、約1000人以上の職員の頂点ですからね。
総支給額:1,989,014
年収:12,818,092
年収は約1300万円です。地方公務員としては、最上級クラスの年収でしょう。
本日の記事では、消防士の給料、月給、ボーナス、各種手当を階級ごと年齢ごとに解説しました!
消防士になりたい人、消防士を目指すか悩んでいる人などの参考になれれば嬉しいです。
こちらの「消防士の階級」についての記事も併せて読むと、より理解できると思います!
消防士の退職金についてはこちらの記事を参照してください。
消防士の一日のスケジュールについてはこちらの記事を参照してください。
消防士は国家公務員ではなく地方公務員です。詳細の解説はこちらの記事を参照してください。
👉【違いを解説】消防士は市町村の地方公務員です!【国家公務員ではない】
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!