こんにちは!マツナガです!
今日の記事は、今までに紹介してきた「消防学校の生活シリーズ」の後半(7~10月編)のまとめ記事になります。
それぞれ記事の概要を簡単に説明しますので、詳細は個別の記事に飛んで見てみてくださいね。
消防士を目指している人や、これから消防学校に入校する人の参考になると思います。
それでは、早速やっていきましょう!
・消防士になりたい人
・消防士に内定していて、消防学校に入校が決まっている人
・消防学校の生活に興味がある人
目次
めちゃめちゃきつい灼熱の体育訓練
消防学校には、特別訓練といって1回だけしか実施しないスペシャルな訓練があります。
その中の一つが真夏に行う「体育訓練」です。
炎天下の中、午後1時から午後5時までぶっ続けでフィジカルトレーニングを行います。
メニューは腕立て伏せ、ラダートレーニングというウォーミングアップから、ハードル走、ポリタンク搬送、アヒル歩きなどなど決められたコースに従って実施していきます。
コースは1周終わったら終了ではなく、午後5時まで時間の許す限りエンドレスです。
この日は用意したスポーツドリンク4リットルを全て飲み切っても足りないくらい、汗をかきました。
体育訓練の詳細についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【灼熱の体育訓練!】消防学校の生活7月編その①【めちゃめちゃきつい】
深夜にロープに向かって土下座事件
深夜にロープに向かって土下座し続けるという笑えるペナルティの紹介です。
訓練が終わった後の自主練習中にロープの片づけ方が悪く、教官から全学生が呼び出され、深夜にペナルティを言い渡されます。
その内容が「ロープに向かって真面目に土下座する」という謎の内容でした。
当然ながら、みんなめちゃめちゃ眠いので、土下座しながら寝ます。
深夜にロープに向かって集団土下座居眠りという、今後の人生で二度とお目にかかることはない光景が完成したのでした。
深夜にロープに向かって土下座事件についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【ロープに向かって深夜に土下座】消防学校の思い出7月編その②【ペナルティあるある】
熱中症続出の応急はしご操法
三連はしご訓練にダミー人形を使用した要救助者救出訓練を加えたものが、応急はしご操法です。
真夏の炎天下で、分厚い防火衣をフル着装して行う訓練なので、熱中症になる学生が続出します。
1グループ8名で、実施隊員4名で行う訓練なので、フルメンバーが揃っていれば4人実施、4人休憩でいけるのですが・・・。
熱中症でダウンする隊員が数名出てくると、本来であれば休憩する人が休憩なしで訓練を実施するので、めちゃめちゃキツイ訓練です。
炎天下の中でエンドレス応急はしご・・・。今思い出しても相当にキツイ訓練でした。
応急はしご意外にも、訓練前のウォーミングアップサーキットトレーニングの内容も紹介しています。
応急はしご操法とウォーミングアップサーキットトレーニングについてはこちらの記事を参照してください。
👉 【応急はしご操法】消防学校の生活7月編その③【熱中症続出】
消防学校の夏休み
消防学校の学生は、既に消防士として採用されている地方公務員なので、5日間の夏休みを取得することができます。
自由な期間に取ることができるわけではなく、消防学校のカリキュラムを崩すわけにはいかないので、お盆休みに一斉に5日間の夏休みをとります。
私が消防学校の学生だったときは、クラスメイトと一緒に登山旅行に出かけました!
消防学校のクラスメイトと一緒に旅行できるなんて、夏休みくらいしかありません。
卒業して現場に戻ると、二度とこんな機会は無いでしょう。
これから消防学校に入校する方には、夏休みは是非クラスメイトと思い出を作って欲しいと思います。
ちなみに、この旅行の時に不祥事防止の観点から、教官からプライベートで車を運転することを止められていました。
しかし、禁を破って車で旅行してしまいます。
このことが後に恐ろしい登山ペナルティを生み出すことになります・・・。
消防学校の夏休みについてはこちらの記事を参照してください。
熱中症で通常点検中に気絶した事件
非常にざっくりと言うと「通常点検」とは
偉い人が消防士たちの体調、姿勢、服装、消防手帳などを検査する儀式です。
具体的には、指揮者の指揮のもと2列に並んで、姿勢・体調の点検を受けた後に手帳の点検を受けて終了です。
言葉にすると簡単なのですが、指揮者の号令のもとに順番通り規則的に行わなくてはならないので、1回やると10分程度かかります。
これを真夏の炎天下で制服を着て何回も練習するので、熱中症で倒れる学生が出てきます。
イメージ的には、小中学校の朝礼で倒れちゃう生徒の大人バージョンです。
この訓練で、私も夏休み明けに倒れ、教官室へ搬送されました・・・。
通常点検で気絶した事件についてはこちらの記事を参照してください。
消防学校で登山!?驚愕の登山ペナルティ
上述のとおり、夏休みに私用車を運転したことが教官にバレ、驚愕のペナルティを課されました。
夏休みに登った山が標高約2,000メートルだったため、30メートルの高さの訓練塔を70往復するという狂気のペナルティです。
7月・8月は、前述のロープに土下座事件などもあり、印象的なペナルティが多い月でした。
驚愕の登山ペナルティの詳細についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【高さ30mの訓練塔70往復!?】消防学校の生活8月編その③【驚愕の登山ペナルティ】
フル着装で訓練塔を往復!耐久訓練
耐久訓練も1回しかない特別訓練です。
その内容がまたヘビーで、防火衣と空気呼吸器を着装し、両手にホースを持ち、30メートル高さの訓練塔を30分間に何往復できるのかというすさまじい訓練です。
この訓練のきついところは、何往復できたかをヘルメットにマジックで「正」の字で記入するところです。
卒業まで「正」の字を消すことはできないので、一目瞭然で何往復できたかが教官や他の学生に分かってしまいます。
どの学生も、名誉のために必死になって訓練塔を登っていました。
耐久訓練についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【フル着装で30m訓練塔を登りまくる】消防学校の生活8月編その④【アツアツの耐久訓練】
期末テストと駅伝大会
4月から始まった消防学校生活も、9月に入ると総まとめの時期に入ります。
座学の授業では期末テスト、実技訓練では駅伝大会などのイベントが催されます。
期末テストでは、合格ラインの点数があるので、赤点を取ると教官から追試とペナルティが課せられます。
消防学校での成績は、所属している消防本部に知らされてしまうので、期末テストはしっかりと勉強して臨んだほうが良いですね。
駅伝大会は個人的に非常に辛いイベントでした。
消防学校では、マジのマジで足が速い学生がいます。
具体的には1500メートル走を3分台後半で走る超ガチ勢がいるのです。
そんな人たちに混じって走るので、足がおそい自分にとっては非常にきつかったですね。
期末テストと駅伝大会についてはこちらの記事を参照してください。
救助検定と消防検定
9月末には、それまで習ってきた訓練の技術を確認するテストとして、救助検定と消防検定が実施されます。
それぞれの検定ともに、校庭にコースが設定してあります。
救助検定は、渡過、登攀、降下、確保などの救助系の訓練のテストです。
身軽に動くため、訓練服でテストします。
消防検定は、消火活動の能力を確認するテストです。
防火帽、防火衣、空気呼吸器をフル着装して、三連はしご結着、かかえ救助、2重巻きホース作成・延長などを行います。
救助検定と消防検定についてはこちらの記事を参照してください。
訓練の総まとめ!総合査閲
10月に入ると、いよいよ消防学校も卒業です。
卒業直前に、総合査閲といって今までの訓練の成果を、所属消防本部の偉い人や、家族・友人に披露するイベントがあります。
全学生で整然と行進する「訓練礼式」や、渡過・と攀、降下、実際に火を使った消防活動訓練などを披露します。
総合査閲が終わった後は、家族や友人に消防学校を案内する時間もありました。
消防車の前で、両親と写真を撮ったのは今でも良い思い出です。
総合査閲についてはこちらの記事を参照してください。
仲間、教官との別れ。消防学校の卒業式
総合査閲の後は、消防学校の片づけをして卒業です。
今まで7ヶ月間、共に過ごしてきた教官や仲間との別れ・・・。
別れ際に教官が言ったセリフは忘れられません。
自分の班は、特に仲が良いというわけではありませんでしたが、今でも1年に1回は集まって旧交を温めています。
消防学校の卒業式についてはこちらの記事を参照してください。
今日の記事では、今までに紹介してきた「消防学校の生活シリーズ」の後半(7~10月編)のまとめを紹介しました!
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
消防学校で必要なものリストはこちらです👇
消防学校の一日のスケジュール、食事内容、お風呂・売店などの施設関係のまとめ記事はこちら👇
👉 消防学校の食事・風呂・売店・寮室・持ち物・一日のスケジュールまとめ!
消防学校の生活4月~6月についてはこちら👇
消防学校での息抜き方法についてはこちらの記事を参照してください。