こんにちは、マツナガです!
今日の記事では、消防学校を辞めたい人へ向けた「消防学校を辞めないほうが良い理由3選」を解説していきます。
消防学校が体力的にも精神的にも辛いなあ・・・。消防学校辞めたい・・・。
消防学校に入校してしばらくたつと、このように考える人は非常に多いと思います。
特に4月入校の場合ですとゴールデンウイーク空けが鬼門ですね。
しかし、消防士として20年以上勤務してきた私からアドバイスすると、消防学校の時点で辞めてしまうのは非常にもったいないです!
もし辞めるにしても、現場を経験してからでも遅くはありません。
元消防士の経験を踏まえて、消防学校を辞めないほうが良い理由をしっかりと説明します。
それでは早速やっていきましょう!
目次
消防士は消防学校時代~3年目までが1番キツイから
消防学校を辞めたいという人は冷静に「辞めたい理由」を考えてみましょう。
教官からの指導がキツイ、平日は泊まり込みでカンヅメだから、集団生活についていけない、訓練についていく体力・技術がない、寝不足、ペナルティが辛い、班員とウマが合わない・・・。
このような「消防学校特有の悩み」理由だったら辞めないほうが良いです。
なぜなら、これらの理由は消防学校時代だけの一過性の辛さだからです。消防学校を卒業するとまず上記の悩みは無くなります。
実は、消防士という職業は消防学校入校から現地配属3年目くらいまでが1番辛いです。
つまり、今消防学校を辞めたいと悩んでいる人は、今が消防士として辛い時期のピークだと考えてください。
消防学校での初任教育生はヒヨッコとして扱われますし、教官からの指導や毎日の分刻みのスケジュールで本当にキツイです。
私も今思い返すと、消防学校時代~現地2年目までが消防士として1・2を争うほど精神的にきつかったと記憶しています。
現地1年目も後輩もおらず、新しい仕事を覚える大変さがあって、かなり苦労しました。
しかし、後輩が入ってきたり、仕事を覚えてくるとこういった精神的・肉体的辛さは無くなってきます。(もちろん、パワハラ上司・先輩などがいたら話は別ですが。)
現場で数年過ごすと、先輩からも認めてもらって職場でも居場所ができるようになります。
ですので、上記のような「消防学校特有の悩み」が原因で辞めたいと考えている場合は、思いとどまって、少なくとも現場3年目くらいまでは頑張ってみましょう。
必ず楽になってくるはずです。
消防学校での立場は現場に行ったら全く関係なくなるから
消防学校での人間関係で悩んでいる人はどうしたら良いでしょうか。
例えば、
- 自分ばかりミスをしてしまってクラスメイトにペナルティを負わせてしまう。
- 体力的に訓練についていくのが大変で班員に迷惑をかけてしまう。
- 結索、登はん、渡過が苦手で負い目がある。
- 組内で悪目立ちしてしまってペナルティの標的になることが多い。
- 成績があまり良くなくて、現場に行って通用するか不安
- 周りに迷惑をかけてしまうことが多く、組内で居心地が悪い。
特にこういった悩みが多いと思います。というか、上記の例は私が消防学校時代に悩んだ内容なのですね(笑)。
これらのような「実力不足で他人に迷惑をかける」「悪目立ちしてしまってペナルティの標的になる」「みんなの足を引っ張ってしまってクラス内に居場所が無い」という理由で消防学校を辞めるのは止めましょう。
なぜなら、消防学校時代の成績や技術は現場に行くとほぼ関係ありません。
消防学校で鳴かず飛ばずだった人が現場に出て同期の出世頭になることもありますし、逆に消防学校で非常に目立って優秀だった人が現場で全く目立たなくなってしまうというのは「あるある」です。
自慢話のようで恐縮ですが、実際にこの私自身も消防学校では全く目立つ存在ではありませんでした。
座学は平均以上にできましたが、訓練は技術・体力不足で登はんや渡過はからっきしでしたし、ヒゲが濃いことでペナルティの標的になって班員に迷惑をかけたことも何度もありました。
組の中では全く目立たなく、優秀さで言うと組の下から数えたほうが早いくらいでしたね。
しかし、現場に行って性に合った仕事が見つかると意外と昇任試験にもポンポン合格し、同期の中でも指折りの早さで階級をあげることができました。
消防学校では連帯責任の重圧や教官からの罵声・叱責などプレッシャーを感じる場面が多いので、本来の実力を出せていないことが多いのです。
実際は現場に配属されてから、職場に貢献できる職員になれば全く問題ありません。
消防学校での人間関係で悩んでいる人は「数か月の我慢」と割り切って乗り切りましょう。
学生総代の仕事と役割についてはこちらの記事を参照してください。
組長の仕事と役割についてはこちらの記事を参照してください。
班長の仕事と役割についてはこちらの記事を参照してください。
転職する場合に不利になる可能性があるから
消防学校で消防士を辞めるということは、職歴が数か月で離職するということを意味します。
これは転職時に著しく不利になる可能性があります。
職歴で「○○市消防本部」に数か月しか在籍していないことが履歴書で判明すると面接で「離職理由」を必ず聞かれるでしょう。
ここで合理的な説明ができないといけません。
「怪我を理由に辞めざるを得なかった」としても、辞めなければいけないほどの怪我であれば転職先での就労にも懸念が出てしまいます。
正直に「消防士が合わなかった」と答えても、持続力・継続力に乏しい人物だと見られてしまう可能性があります。
消防学校時代に辞めたいと思う気持ちは、一過性であることが多いです。
どの道、どのような会社に就職しても最初の数年間は厳しい新人時代を過ごす可能性が高いので、腹をくくって3年くらいは消防士を頑張りましょう。
現場を経験したうえで、合わないと思って辞めるのであれば全く問題ないと思います。
辞める理由も合理的に説明できますしね。
消防学校が辛いからと言って発作的に辞めてしまうのは誰も得しませんので止めましょう。
今日の記事では、消防学校を辞めたい人へ向けた「消防学校を辞めないほうが良い理由3選」を解説しました!
消防学校が予想以上に辛くて辞めたくなる人は本当に多いと思います。
しかし大多数の悩みは消防学校を卒業したら解消してしまう悩みです。
その人が本当に消防士に向いているかは現場に行って数年、いろいろな場所に配属されてみないとわかりません。
意外と日勤が天職になったりもします。
今消防学校を辞めるか悩んでいる人は、少なくとも3年くらいは消防士を頑張ってみましょう。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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