こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、消防学校で楽しかった訓練3選を紹介したいと思います。
消防学校の訓練は基本的に体力的にも精神的にも負荷が高く、キツイ内容なのですが、中には「楽しい」「体力的に楽」といった訓練もあります。
今日は、私が消防学校に入校していた際に楽しいと感じた訓練について説明します。
こういった楽しく感じられる訓練があると、砂漠の中のオアシスのように、身体的にも精神的にも癒しになりますので大変ありがたいです。
6カ月~7カ月にも及ぶ消防学校での初任教育ですが、楽しい訓練で少しでも癒しになる時間を見つけたいところです。
これから消防学校に入校する方の参考になれば幸いです。
それでは、早速やっていきましょう!
目次
1つ目は救急訓練ですね。
消防士は救急隊員にもなりますので、救急車に乗車するために消防学校でも救急訓練を実施します。
この救急訓練は、レサシアンという人間を模した人形、AED、バックボード、ストレッチャーなどを使って訓練します。
心肺停止した傷病者や、高エネルギー外傷を負った傷病者をバックボードに固定してストレッチャーに乗せるまでなど様々な想定を行います。
そしてこの救急訓練なのですが、基本的には屋内で実施していました。消防学校の体育館や多目的ホールなどですね。
レサシアンなどの資機材が汚れないように、他の屋外での救助・消防隊訓練などと場所がかぶらないように屋内で実施していたと思います。
この屋内で実施というのが本当に助かりました。
6月以降の屋外での訓練は本当に暑いですし、エアコンが効いた屋内で訓練できるというだけでもとても体力的に楽に感じましたね。
当時の救急の教官があまり厳しい人ではなかったというのもあったのですが、涼しい屋内で集中して訓練できたのを覚えています。
やはり、暑い屋外で訓練をすると集中力を保つのが大変なんですよね。
気温と精神的な圧力の違いだけで、全然訓練のキツさが変わってきます。
2つ目は1日座学の日ですね。
本当にたま~に、1月に1度程度ですが丸一日座学のみという日があります。
こういう日は朝から「いただきモード」全開になりますね(笑)。
座学が長い日は、外部から講師が来たり、ヘリコプターが訓練場まで来てくれたりとなかなか特別な訓練が多かったですね。
ただ、朝から気が抜けていたり、座っている時間が長いので睡魔と戦う必要があるのが唯一大変なところですかね。
座学で寝ている学生がいると、後で学生全員にペナルティがあったりするので、気を抜くことはできません。
この1日中座学の日というのは楽しいというよりも「楽」というほうが大きいですね。
しかし、こういう日があるとその日は体力的に楽というのがあって精神的に余裕ができます。
長い消防学校生活を乗り切るには必要な1日でしたね。
3つ目は救助の降下訓練になります。
降下訓練については以前に個別の記事で解説したことがあります。
降下訓練の詳細についてはこちらの記事を参照してください。
👉【地上30mで地獄の救助訓練!】消防学校の生活・6月編その②【降下・登はん・渡過】
具体的には高所から長ロープを使って隊員1名が降下する訓練です。
座席結びという結索とカラビナで体を長ロープと繋げ、右手でブレーキをして重力の力で降下するという内容です。
私が入校していた消防学校ではまずは5メートルくらいの高さで練習し、本番は高さ30メートルの訓練塔から降下するという形でした。
この降下訓練は結構楽しかった記憶があります。
救助訓練なんでもちろん教官は厳しいのですが、高所から降りるという内容がスリリングでした。
イメージ的には遊園地の絶叫系マシンに似たような感じでしょうか?
救助訓練の中でもかなり厳しい部類に入る登攀や渡過訓練は腕の筋肉を酷使するのでかなりキツイのですが、降下訓練は重力で降りてくるので筋力はあまり使いません。
自分の体重を支えるくらいの握力があれば大丈夫です。
高いところから降りてくるのは結構面白く、絶叫系マシンに耐性がある方なら楽しめるのではないでしょうか。
ただ、30メートルの高所から降りるのは恐怖感もあるので、高所がダメな人は厳しい訓練になるかもしれませんね。
また、高所から降りるときに右手でブレーキをかけると上でも述べましたが、この時はかなりの摩擦力を伴います。
もちろん革手袋の上からさらに降下用手袋を2重ではめるのですが、ブレーキのかけかたが下手だと水ぶくれができるくらい火傷してしまう人もいました。
自分は革手袋を2重にして装備し、さらに降下用手袋という3重装備で実施したので火傷しなかったのです。
降下訓練の際は、普段より余分に手袋を1セット用意していたほうが良いかもしれませんね。
今日の記事では、消防学校で楽しかった訓練3選を紹介しました!
救急訓練、1日座学の日、降下訓練という3つが自分としては「楽しかった・楽だった訓練」として記憶に残っています。
これから消防学校に入校する方の参考になれば幸いです。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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