こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、消防学校の学生総代の仕事と役割について解説したいと思います。
消防士が採用されてからすぐに、消防学校の初任教育課程に入校します。
消防学校は都道府県ごと(一部の政令指定都市には設置されています。)に設置されていますので、基本的にはその都道府県にある消防本部の全ての初任消防士が集まることになります。
初任消防士の数は多ければ200人以上になります。
それら初任消防士の代表が「学生総代」です。
消防士として20年以上勤務してきた私が、学生総代とはどのような人がなるのか、学生総代の役割と仕事などについて、詳しく説明していきますね。
それでは、早速やっていきましょう!
- 消防士になりたい人
- これから消防学校に入校する人
- 消防学校の生活に興味がある人
目次
学生総代とは、初任教育課程の消防士数百人の代表となる役職です。
消防学校の同期は何百人もいるので、喋ったことがない人もいますが、総代のことは同期なら誰でも覚えていますね。
総代とはどのような人物が選ばれるのかというと「最も年齢が高い者」です。
消防士の受験資格には、消防本部にもよりますが29歳が年齢制限となる都市が多いようです。
ですので、総代に選ばれるのは30歳に近い「アラサー」の学生が選ばれることになります。
30才に近いので、やはり民間の会社などで社会人経験のある人が大多数ですね。
ちなみに、学生総代以外の役職「組長」「班長」についても年齢順に選ばれることになります。
ですので、高卒・大卒ストレートで消防士に採用されたわけではない、社会人経験がある人は何らかの役職に選ばれることが多いですね。
私は大卒ストレートで消防学校に入校したのですが、誕生日がかなり早かったため、ギリギリ班長に選ばれました。
班長以上の役職がつくと、一般の学生よりも忙しいです。
消防学校に入校してから、役割決めの詳細についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【髪型は坊主限定!?】消防学校の生活4月編その①【初めての消防学校】
ここからは消防学校の総代の役割と仕事を解説していきましょう。
総代の仕事は、ズバリ「学生全員が関係する場合の代表を務める」ということです。
具体的には、入校式での宣誓、卒業式での教官への謝辞・卒業の言葉、学生最後の大イベントである総合査閲での指揮などのイベント事です。
また、日常的なスケジュールで言うと、朝・夜の点呼における当直教官への報告、金曜日夜に自宅へ帰宅する際の全学生への訓示などがあります。
消防学校の一日のスケジュールについてはこちらの記事を参照してください。
総合査閲についてはこちらの記事を参照してください。
総代は突発的なアクシデントでも対応しなければなりません。
例えば、学生全体で「やらかしてしまった」場合には学生全員にペナルティが課されることになりますが、この時に代表して教官へ謝罪したり、コミュニケーションを取るのは総代の仕事になります。
下記の記事で詳細は語っていますが、学生全員で責任を取らされた「ロープに土下座事件」など、教官から学生全員に責任があると認定された場合は、総代が代表として教官と話します。
深夜にロープに向かって土下座事件についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【ロープに向かって深夜に土下座】消防学校の思い出7月編その②【ペナルティあるある】
逆に、クラスごとの訓練・授業やペナルティなどでは、総代はほとんど関係しません。
消防学校では、数十人ごとに「クラス」が分かれます。私が学生だった時は、1~4組に分かれていました。
訓練や座学の授業はクラスごとに行われるので、こういった普段の課業では組長が代表となります。
クラスで「やらかして」しまった場合も同様で、教官への謝罪やコミュニケーションは組長がとることになります。
こういったクラスごとの課業では総代は何をしているかというと、一般の学生と変わりません。
総代に「クラスの運営」を任せてしまうと、責任や仕事が多くなりすぎてしまうので、クラス運営は組長が持ちます。
消防学校生活を班長として7ヶ月間経験してきた私の感想としては、業務の大変さは「組長>総代>班長>一般学生」といったところです。
学生全体で活動するよりも、クラスごとに活動することが多いので、どうしても組長の業務は多忙になります。
かといって、総代は楽かというとそうではありません。
前述のように学生全体のイベントでの謝辞や宣誓などの仕事もありますし、何より同期全員に顔と名前を覚えられているというのは結構なプレッシャーです。
総代は訓練や座学のテストを全てパーフェクトにこなさなくてはならないということではありませんが、総代の姿勢や態度は全学生が見ています。
苦手な訓練でも、大声を出して士気を高めたり、座学の授業中でも寝ないように気を付けたりと、一般の学生よりもはるかに責任が重いです。
もし、総代に選ばれる可能性のある年齢だった場合は、覚悟して消防学校に入校するようにしましょう。
組長の仕事と役割についてはこちらの記事を参照してください。
班長の仕事と役割についてはこちらの記事を参照してください。
今日の記事では、消防学校の学生総代の仕事と役割について解説しました!
・消防学校の総代は同期の中で最も年齢が高い者が務める。
・総代の役割・仕事は、学生全員が関係するイベント・行事や、日常の朝夕点呼、学生全員でペナルティを受ける際の教官との窓口など多岐にわたる。
・通常の座学、訓練などの課業では一般の学生と同じくクラスに帯同して受ける。クラスでの課業の責任は組長が持つ。
・総代は全学生に顔と名前を覚えられているので、代表にふさわしい姿勢・態度が求められる。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
消防学校に持っていくべきアイテムはこちらの記事を参照してください。
消防学校の一日のスケジュール、食事内容、お風呂・売店などはこちらの記事を参照してください。
👉 【まとめ記事】消防学校の食事・風呂・売店・寮室・持ち物・一日のスケジュール
消防学校の生活4月~6月編についてはこちらの記事を参照してください。
消防学校の生活7月~10月についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【まとめ記事】消防学校の生活7月~10月編まとめ!【応用訓練から卒業まで】
消防学校での息抜き方法についてはこちらの記事を参照してください。