【元消防士が教える】消防学校の教官になる方法を解説!

マツナガ
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こんにちは!マツナガです!

    

今日の記事では、消防学校の教官になる方法を解説します!

若き消防士を消防学校で指導し、一人前に育て上げる教官は非常に魅力がある職務だと言えます。

私の同期でも、若いころから消防学校の教官になることを目指している消防士がおり、意外と人気のある仕事でっす。

また、各消防本部から派遣された「派遣教官」の場合は出世コースになりますので、消防学校の教官になることは出世の近道とも言えます。

この記事では、消防学校の教官の種類、消防学校の教官になるために必要な条件、具体的に消防学校の教官になる方法を大規模消防本部で20年以上勤務した私がしっかりと説明しますね。

それでは、早速やっていきましょう!

消防学校の教官は「県職」と「派遣」の2種類がある

消防学校の教官は「県職」と「派遣」の2種類があります。

「県職」とは、その名のとおり道府県に所属している教官です。

消防学校は東京や横浜市、大阪市などの一部の政令指定都市を除いて基本的には各道府県単位で存在します。

「〇〇県消防学校」という感じですね。

県職の教官になったら基本的には定年までずっと消防学校の教官として勤務することになります。

ですので、県職の教官は出世コースというわけではありません。

「定年までずっと若い消防士を教育して、一人前にするのが生きがいだ!」という気概を持つ人が県職の教官になるというイメージですね。

県職の教官になるには、県から各消防本部に県職教官への転任希望依頼が数年に一度ありますので、そういった転任希望依頼に応募して採用される必要があります。

県職の教官は40代後半以上の方々が多いので、バリバリ訓練で指導するというよりは、消防学校の運営に係るという仕事が多いです。

一方、「派遣教官」は各消防本部から2年の任期で派遣された現役の消防士です。

派遣教官は、若い消防士に訓練で最新の技術を指導しないといけません。ですので、各消防本部でバリバリ消防隊、救急隊、救助隊で活躍している人が派遣教官となります。

30代~40代前半くらいの年齢層が多く、学校に泊まり込む当直や、訓練・授業の準備など非常に激務です。

派遣教官は各本部のエリート消防士と交友を深めたり、激務であったり、県とのパイプも獲得できることから出世コースであると言えます。

出世を目指している人は、希望して2年間の派遣教官を務めるのも一つの方法ですね。

消防学校の教官になるための条件(階級・職種など)

消防司令補の階級章(出典:消防庁)

消防学校の教官になるには条件があります。

1つ目は階級で、基本的には消防司令補以上の階級でないと教官になることはできません。

出世コースとして派遣教官の道を進みたい人であれば、30代前半までには消防司令補に昇任しておく必要があります。

派遣教官を志望する方は、若いうちから積極的に昇任試験を受験して階級を上げましょう。

例外として、たまに消防士長の階級でも派遣教官になることが出来る本部もあるようですが、基本的には消防司令補の階級が必要です。

2つめは職種です。

教官は消防学校で授業と共に訓練も担当するのですが、救助、救急、消防どれかのスペシャリストであることが必要です。

訓練も授業もしっかりと教官自らの経験と技術に裏打ちされた指導力が必要とされるためです。

ですので、予防、査察、総務、庶務などで日勤の経験を磨いてきた消防士は残念ながら教官になることは難しいでしょう。

これら日勤の知識や業務も消防士には必要不可欠なスキルであることは間違いありません。

しかし、1年目の新米消防士は基本となる消防、救助、救急の技術を身に着ける必要があるため、これら3つのうちどれかのスペシャリストであることが教官の必要条件というわけですね。

例外として、消防隊、救急隊、救助隊でバリバリ数年間活動してきて、その後日勤になったという経歴の持ち主であれば教官になることは可能かと思います。

消防士の階級については、こちらの記事も参照してください。

👉 消防士の階級を詳細解説!

消防士の出世コースについてはこちらの記事を参照してください。

👉 消防士の出世コースを超詳細解説!

消防士の昇任試験の内容についてはこちらの記事を参照してください。

👉 【階級上げろ!】消防士の昇任試験の内容を詳細解説!【時期・問題も紹介】

消防学校の教官になる方法

ここで具体的に消防学校の教官になる方法を説明しましょう。

「県職」の教官も、派遣教官も各消防本部に消防学校から依頼があります。

具体的には以下のように文書で依頼があります。

消防学校教官の派遣依頼の例

・年齢・・・・〇〇歳まで

・階級・・・・消防司令補の階級にある者

・派遣期間・・・・2年間(派遣教官の場合)

・消防、救急、救助の知識及び職務に習熟し、教官として熱意がある者

・志望動機を1000文字以内でとりまとめ、書類選考の後に決定する。

このような形の文書が消防本部内で回覧掲示されて、消防本部内で公募となります。

教官になりたい職員は、この公募に応募し、希望者の中で選考されることになります。

教官派遣依頼の頻度は、県職の場合はポストが空き次第、派遣教官の場合は2年に1度程度です。

政令指定都市クラスの消防本部であれば、派遣教官の依頼は2年に1度確実に来ると思いますが、小規模~中規模消防本部の場合は機会はもっと少ないでしょう。

もし、消防士に採用される前から教官を志している人であれば、政令指定都市以上の消防本部に採用されることが教官になる近道と言えます。

まとめ

今日の記事では、消防学校の教官になる方法を詳細に解説しました!

消防学校の教官になる方法まとめ

・消防学校の教官には県職と派遣教官の2種類がある。

・出世コースとして教官を目指すのであれば、派遣教官を狙おう。

・教官になるためには消防司令補の階級が必須となる。教官になりたい人は、積極的に昇任試験を受験しましょう。

・教官になるためには、消防、救助、救急いずれかのスペシャリストであることが条件となる。予防、査察、総務、庶務など日勤のスペシャリストは教官になるのは難しいです。

・県職の教官、派遣教官共に、消防本部に公募の依頼(年齢、階級、職種、志望動機の記載など各種条件アリ)がある。具体的に消防学校の教官になるためには、これらの公募に応募し、希望者内で選考となる。

といったところで今日は終わりです。

本日の記事はいかがだったでしょうか?

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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