こんにちは!マツナガです!
「消防学校の生活シリーズ」では、私が20年ほど前に消防士に某消防本部の消防士に採用され、某都道府県の消防学校に入校して卒業するまでの7か月間を、当時の訓練日誌などの内容を基に記載していこうと思います!
今日の記事では、消防学校の生活10月編、消防学校での訓練の総まとめを所属消防本部、家族、友人などに披露する「総合査閲」について解説していきます。
・消防士になりたい人
・消防士に内定していて、消防学校に入校が決まっている人
・消防学校の生活に興味がある人
それでは、早速やっていきましょう!
目次
総合査閲とは、今まで消防学校で習得してきた技術・訓練を色々な人に披露するイベントだ。
自分が所属する消防本部の人事課の偉い人のほか、家族や友人を招待しても良いことになっている。
当時は私も両親と友人を招待した。
総合査閲は卒業式の数日前に行われ、本当に今までの消防学校生活の総決算的な意味合いを持つ。
総合査閲が終われば、後は卒業式のあと、同期と別れて所属消防本部に戻り、現場で勤務することになる。
総合査閲では具体的には次の訓練を披露する。
・訓練礼式(全学生揃っての行進など)
・消火活動訓練(消防車を利用して実際に燃えている車両を消火する)
・救助訓練(セーラー、モンキー、チロリアン渡過、懸垂降下訓練など)
訓練礼式は全学生が実施するが、消火活動訓練と救助訓練は、自分の得意な方を選んでよいことになっていた。
救助でもとりわけ渡過訓練が苦手な私は、迷わず消火活動訓練を選んだ。
渡過訓練についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【地上30mで地獄の救助訓練!】消防学校の生活・6月編その②【降下・登はん・渡過】
いよいよ総合査閲の本番の日がやってきた。
当日は家族や友人なども消防学校の敷地内に入って良いので、客席はかなり賑わっている。
自分も両親と友人が応援に駆けつけてくれたので、とても緊張したのを覚えている。
最初は、200人の全学生による節度を持った部隊行動の訓練である「訓練礼式」の披露だ。
訓練礼式・総合査閲については次の動画を参照してください。(訓練礼式は冒頭~1:00くらい)
全員が制服を身につけ、200人の大人数で行進するので、かなりの迫力だ。見ている観客の方たちも面白かっただろうと思う。
訓練礼式が終わると、いよいよ自分の担当である「消防活動」の披露だ。
放水長として、火災が発生した車に放水して消火する役だ。
ちなみに、総合査閲の時は実際に車を燃やして訓練を実施する。
実際に炎が出ている状態で放水する経験はめったにないし、両親と友人も見ているので、とても緊張した。
自分の番が回ってくる。
放水始め!!!!
炎が出ている車を前に、機関員に放水を指示する。
おい!シールド閉めろ!
水を出そうとしたその瞬間、教官が目の前に飛び込んできて、自分の防火帽のシールドを下げてくれた。
実際の現場で消火活動をする場合は、顔面の防御のために、防火帽についているシールドを下げなけばならないが、この時は忘れてしまっていた。
間一髪で教官に助けてもらった・・・。当時はありがとうございました。
自分の出番が終わると自由時間だ。
待機時間に他の学生がやっている訓練を見ることができるので、結構面白い。
他の班員が出ているセーラー、モンキー、チロリアン渡過などを観戦して楽しんだ。
消防活動訓練についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【初めての消防車!】消防学校の生活5月編その③【消防活動訓練!】
総合査閲が終わると、来てくれた家族や友人などに消防学校を紹介できる自由時間があった。
両親と友人に消防学校の寮室を紹介する。
ここが寮室だよ。
教科書の並び順やベッドの整理も決まっていて、出来ていないと教官に部屋を荒らされるんだ。
大変ねえ。厳しく鍛えられているのね・・・。
両親とそんな話をしていると、他の班員も寮室に来た。
班員のAとBは彼女を連れてきていた。
班長、彼女を紹介するよ。
こんにちは!
どうも、班長のマツナガです。
自分は当時彼女がいなかったので、非常に羨ましかったのを覚えている(笑)
その後は、消防車の前で両親と一緒に写真を撮った。
この時の写真は今でも大切にとってある。
もし、これから消防学校に入校する読者の方がいれば、一つアドバイスを送りたい。
総合査閲に両親を招待できるのであれば、一緒に写真を撮ることをオススメする。
両親と一緒に消防車を背景に写真を撮れる機会なんて、総合査閲の時くらいしかない。
消防士になった子供と一緒に写真が撮れて、両親もきっと喜ぶはずだ。
・今日は総合査閲が行われました。消防学校で行われる最後の訓練だったので、気合の入り方もいつも以上でした。私は車両火災に出場し、放水して火勢の鎮圧は出来たのですが、鎮火はできませんでした。その部分が心残りでしたが、制限時間がある中では迅速に行動できたかと思います。
・今までの消防学校生活を終えて、感じたことが数多くあります。特に、仲間との連携の取り方や、焦らずに活動をする必要性など課題が多く発見できました。これからは、そういった課題を改善していきたいと思います。7か月間、〇〇教官にはお世話になりました。
今日の記事では、消防学校の生活10月編、消防学校での訓練の総まとめを所属消防本部、家族、友人などに披露する「総合査閲」について解説しました!
・総合査閲は今まで消防学校で習得してきた技術・訓練を色々な人に披露するイベント。自分が所属する消防本部の人事課の偉い人のほか、家族や友人を招待しても良い
・総合査閲が終わると、数日後に卒業式をして、消防学校の生活は終了となる。
・総合査閲には、家族や友人などを招待しても良い。親しい人に自分の雄姿を見てもらえる貴重な機会だ。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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消防学校の一日のスケジュール、食事内容、お風呂・売店などの施設関係のまとめ記事はこちら👇
👉 消防学校の食事・風呂・売店・寮室・持ち物・一日のスケジュールまとめ!
消防学校の生活4月~6月についてはこちら👇
消防学校の生活7月~10月についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【まとめ記事】消防学校の生活7月~10月編まとめ!【応用訓練から卒業まで】
消防学校での息抜き方法についてはこちらの記事を参照してください。