こんにちは!マツナガです!
消防士って地方公務員なの?国家公務員なの?
という疑問を持っている方も多いかと思います。
結論から言いますと、消防士は市町村の地方公務員です。
・消防士は市町村に採用された地方公務員
・消防本部の幹部も「消防士」なので地方公務員です。
・ 消防士は例外として一時的に国家公務員になる場合もある
それでは、早速やっていきましょう!
目次
消防士は市町村の地方公務員です。
都道府県ではなく市町村の地方公務員ですので、市町村単位の採用試験を受けることになります。
大阪市消防局であれば大阪市の採用試験、横浜市消防局であれば横浜市の採用試験というように、各市町村の採用試験ですね。
まあ、れっきとした小役人ですね。
ただし、東京消防庁は稲城市などの一部の例外を除いて東京都の職員として採用しているようです。
消防士は、警察官みたいに幹部は国家公務員なの?
という疑問を持っている人がいるのではないでしょうか。
結論から言いますと、消防本部の中で一番偉い人である「消防長」はほぼたたき上げです。
たま~に、小さい自治体の消防本部ですと、近隣の政令指定都市の偉い人が派遣されてきて消防長になったりする場合もあるみたいですが。
基本的には、市町村で採用されて最初に「消防士」の階級に拝命されてから、昇任試験・派遣の実績や普段の勤務評価を得て徐々に出世していき最終的に「消防長」になるといった形です。
警察官のように、警察庁で採用されたキャリア組(国家公務員)と都道府県警察で採用された地方公務員組で出世に差が出ることはありません。
消防士の出世コースについてはこちらの記事を参照してください。
👉 【高卒・大卒関係ナシ】消防士の出世コースを解説【昇任試験と派遣が重要】
現在、消防本部の数は全国で約700程度です。
なので、消防長も約700人くらいいるわけですね。
ちなみに、総務省消防庁で採用された国家公務員の方が、出向という形で全国の消防本部に幹部待遇で数年派遣されるということはあります。
ですが、消防庁採用の国家公務員は人数が少なく、派遣されても1消防本部に1人程度なので、その消防本部の幹部ポストを独占するといったことはありません。
総務省消防庁から各消防本部への派遣は、あくまでお互いのパイプを強くする人事交流的な位置づけですね。
消防士の階級についてはこちらの記事を参照してください。
地方公務員の消防士ですが、例外として一時的に国家公務員となる場合があります。
それが総務省消防庁への派遣です。
総務省消防庁では、全国の消防本部から消防士が任期2~3年で派遣されており、派遣されている間は 消防庁長官から辞令をもらい「総務事務官(=官僚)」として勤務します。
官僚という言葉の定義は色々ありますが、消防行政に係る法令、通知等を起案し、政策決定に影響力を与える立場になるという観点から言えば、派遣の消防士であっても間違いなく「官僚」と言えます。
まあ当然ですが、総務省消防庁に派遣されると出世コースに乗ったことになりますね。
ただ、東京消防庁から総務省消防庁へは約30人程度派遣されますので、東京消防庁においては出世コースかと言われると微妙かもしれません。
完全に自分の体感と経験から申し上げますが、総務省消防庁の職員比率は以下のようになっていて、大多数が派遣されてきている消防士です。
【約20%】
・総務省採用の国家公務員
・総務省消防庁採用の国家公務員(技官)
・他省庁から派遣されてきている国家公務員
【約80%】
全国の消防本部から派遣されてきている消防士(任期2~3年の国家公務員)
【総務省採用の国家公務員】の中で【総合職試験に合格した人】というのがいわゆるガチエリートですね。東大法学部卒ばかりです。
【総務省消防庁採用の国家公務員】がいわゆる「技官」で、理系の大学・大学院を卒業した方が総務省消防庁に採用されてなることができます。
ここちょっと難しいかもですが、【総務省】に採用されるのと【総務省消防庁】に採用されるのは別枠です。
こういった人たちが総務省消防庁の幹部となっており、その下で働く係員として消防本部から派遣された消防士がいるわけですね。
2~3年といえど、国家公務員として勤務するので非常に良い経験になりますね。
総務省消防庁に派遣される人数は、東京消防庁で30名程度、政令指定都市は数名程度、中規模~小規模本部は1名というかたちです。
消防士になった後に霞が関で働いてみたい!
という興味をお持ちの方は、狙ってみても良いかと思います。
東京消防庁、政令指定都市の消防士に採用されれば、比較的希望しやすいかと思います。
消防庁はクッソ忙しいので、消防士の中でも行きたいと希望する人はまれなので・・・。
ただ、実際に国家公務員試験を突破して官僚になることは非常に難易度が高いですし、2~3年でも国家公務員気分が味わえるので非常に良い経験になると思いますよ。
今日の記事では「消防士は国家公務員ではなくて地方公務員」という話を詳しく解説しました。
・消防士は市町村に採用された地方公務員です。国家公務員ではありません。小役人です。
・消防本部の幹部も「消防士」なので地方公務員です。基本的には消防士として採用された人がたたき上げで「消防長」まで出世します。
・ 消防士は例外として一時的に国家公務員になる場合もある 。2~3年の派遣期間で総務省消防庁で勤務する場合があります。国家公務員気分が味わえるので良い経験になるよ。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
消防士の給料についてはこちらの記事を参照してください。