消防士の定年が引き上げられて起こる問題を解説!

マツナガ
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こんにちは!マツナガです!

     

今日の記事では、消防士の定年が引き上げられて起こる問題について解説したいと思います。

地方公務員についても、国家公務員と同様に令和13年の4月から定年が65歳まで引き上げられます。

消防士が高齢化するとどのような問題が起こるのか。

結論から申し上げますと、

・65歳までフィジカルを維持しなくてはならない。

・日勤経験が必須になる。

これらの2種類の問題が発生してきます。

消防士として20年以上勤めてきた私が詳しく解説します。

特に、これから消防士になりたいと思っている人の参考になると思いますので、是非見て行ってください。

それでは、早速やっていきましょう!

65歳までフィジカルを維持しなくてはならない。

まず1つ目の問題は、65歳までフィジカルを維持しなくてはならないということです。

定年が65歳まで延長されるということは、最後まで現場の消防隊に配属される可能性があるということです。

日勤の知識がない場合は65歳まで現場で働くしかありません。

この場合は、65歳という高齢になっても15キロ以上の防火衣と呼吸器を背負って火災現場に進入しなくてはならないということです。

あなたが消防士になった場合、65歳になっても元気に走り回ったり、重たい梯子を搬送したり、消防車をスイスイ運転できる能力を維持できるでしょうか?

年をとっていくとどうしても腰や肩などにガタがきます。傷やケガをだましだましやっていくしかありません。

それを65歳までできるのか・・・・実態としてはかなり難しいと思います。

もちろん、私も現場を経験してきて60歳以上でも消防隊として勤めている人が多数いることは知っています。

元気に消防隊をできる人もいますが、体力の衰えが激しくて正直現場で力を発揮できない人もいます。

60歳を過ぎてバリバリできている人のほうが少数派だと思います。

消防隊に60歳を過ぎた消防士を配属するのは、消防士本人にも辛い部分がありますが、引いては隊員の体力低下に伴う活動能力の低下にも結び付きます。

高齢化が進むと、もしかしたら消防隊の4人全員が60歳以上の隊員ということもあるかもしれません。

このような場合では火災の鎮圧や人命救助に要する時間の増加や、これらが不可能になる場面も当然出てくるでしょう。

消防士の定年延長に伴って、火災にあった国民が今までのような迅速な消火活動や人命救助を受けられないという可能性が出てくるでしょう。

日勤経験が必須になる。

2番目は日勤経験が必須になるということです。

現場しかやっていない消防士が高齢で日勤に行くと本当に悲劇です。

日勤では、消防法や建築基準法の知識、消防団との調整や、市民からの届出の受付業務などなど、パソコンを使った業務や法令の知識が必要になってきます。

長年現場の消防隊や救急隊で勤めてきた人が、高齢やケガを理由に日勤に異動したとしても正直居場所がありません

仕事がわからないので、やることが無いのです。本当に事務所にいるだけになってしまいます。

本人に相当のやる気があればまた違ってくる可能性もありますが、日勤の現場としても、60歳の高齢職員に1から仕事を教えるはコスパが悪いです。

20代、30代の職員でしたらこれから何十年も活躍してくれる可能性がありますが、60歳ですと長くてもあと数年しか働けません。

そもそも、60歳くらいまで現場でやってきた人にもプライドがありますし、なかなか頭を下げて仕事を教えてもらうというのは難しいんですね。

私も日勤を何年もやっていましたが、定年まで消防隊をやっていた人が嘱託員として日勤にやってきて、仕事が合わずに数カ月で退職するというのを何回も見てきました。

しかし、これからは仕事が合わないからと言って安易に辞められるとは限りません。

生活のために、65歳までは仕事をやり続けなくてはならない人はたくさん出てくるでしょう。

もし日勤になった時にもみじめな思いをしないよう、これから消防士になる人は日勤を経験したほうが良いでしょう。

具体的には、異動時の身上調査などで日勤への異動を希望するなどして、上司に日勤を経験したい旨を伝えます。

日勤でも予防、査察、総務など色々な種類がありますが、どれかの職種を2~3年でも経験しておけば、60歳以上になって配属されてもある程度対応できるでしょう。

まとめ

今日の記事では、消防士の定年が引き上げられて起こる問題について解説しました!

定年が引き上げられると、65歳まではフィジカルを維持する必要が出てくるということと、日勤経験が必須になってくるという課題が出てきます。

これから消防士を目指すひとは、頭の片隅に入れておいたほうが良い情報ですので、参考にしてください。

といったところで今日は終わりです。

本日の記事はいかがだったでしょうか?

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

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