こんにちは、マツナガです!
今日の記事では、消防士が貰える代表的な手当について解説します!
消防士って休みが不定期だし、出場したりしたら何か手当が貰えるのかなあ?
消防士を目指している人にはこのような疑問を持っている人が多いのではないでしょうか。
やはり貰えるお金というのは、職業を選ぶうえで非常に重要ですよね。
現場の消防士は平日・土日・祝日関係なく出勤しますし、夜は23時くらいまで働きます。
また、出場では危険な作業に従事することもありますので、基本的にこういった通常の勤務よりも危険度や疲労度が高いとされる業務についた際には金銭的な手当が支給されます。
今回はこれらの手当の中で、貰える機会が多い代表的な「特殊勤務等手当・休日出勤手当・夜間手当・残業手当」について紹介します。
ただ、消防本部によっては貰えない手当もあるようです。あくまでとある消防本部の例として参考にしてください。
消防士として20年以上勤務してきた私が実体験に基づいて詳しく説明していきますね。
それでは、早速やっていきましょう!
目次
消防隊や救助隊に配置されていて、火災や救助などの災害に出場すると「特殊勤務等手当」が支給されます。
私が勤務していた消防本部では、災害出場1回あたり550円支給されていました。
勤務している都市の人口の多さや地域特性にも影響されますが、私が消防隊として働いていた時は最高月8回出場したことがあります。
ですので、1月に約4400円の特殊勤務等手当が出たことになりますね。
ちなみに機関員(消防車・救助工作車の運転手)は850円でした。車を運転するほうが責任重大なので、若干高い手当が支給されます。
また、救急車の場合ですと隊員は出場1回あたりの特殊勤務等手当は200円でした。救急救命士資格を持っている隊員が、ルート確保や気管挿管などの救急救命士しかできない行為を実施すると、1回の出場あたり600円の手当が支給されます。
救急車の機関員は出場1回あたり250円の手当が支給されていました。
救急隊は1日に10回くらい出場することもまれではないので、1日で特殊勤務等手当が2000円近くになることもあります。
1月あたり約1万円~2万円くらい特殊勤務等手当が出る計算ですね。その代わり救急隊は本当に忙しく、寝る暇もないわけですが・・・。
一番金額として大きいのがこの休日出勤手当です。
これは国民の祝日として制定されている日、例えばゴールデンウイーク、年末年始休日、勤労感謝の日、文化の日、天皇誕生日などの祝日に勤務すると出る手当です。
現場の消防士は土日祝日関係なくシフトで勤務しているので、シフト通り勤務していると勝手に入ってくるという夢のような手当です(笑)。
具体的な支給額は、時給に135%を掛けて計算します。
1日勤務すると約13時間の勤務時間となるので、自分の基本的な時給に135%をかけた数字の13時間分が1日の支給額ですね。
1日の勤務で約3万円~5万円程度支給されるので、かなり美味しい手当です。
ゴールデンウイークや年末年始などは、休日出勤手当がたくさん出るので本当に嬉しかったですね。私も出張所長だったころのゴールデンウイークや年末年始は、休日出勤手当だけで10万円以上貰ったこともありました。
1年で換算すると、この休日出勤手当だけで40万円~60万円くらい貰えますので、消防士ではない一般の地方公務員行政系の係員と比べても年収がその分だけ高い計算になります。
逆に、日勤の消防士になってしまうとこの休日出勤手当がもらえませんので、年収が数十万円下がってしまって悲しい気持ちになります(笑)
階級や年齢ごとの消防士の給料についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【ボーナス・年収・手取り】消防士の給料について!【手当・階級による違いも解説】
夜間手当は夜22時以降に勤務すると貰える手当です。
私が勤務していた消防本部では、23:15までが正規勤務時間でしたので、22:00からの1時間15分に対して「夜間手当」が支給されていました。
毎日普通に勤務していると貰える手当ですので、月に9~11回くらい、つまり毎当直貰える手当です。
具体的な金額は時給の約30%が支給されていました。ベースとなる給料によって支給金額が違いますが、おおよそ400円~800円くらい貰えるイメージでしたね。
1回の金額は少ないですが「塵も積もれば山となる」、1カ月勤務すると夜間手当で数千円貰えますので、結構嬉しい手当でした。
残業手当は正規の勤務時間外に働くともらえる手当です。
具体的な支給率は労働基準法どおり時給に125%、23時15分以降の深夜は150%をを掛けて計算します。
現場消防士の場合、正規勤務時間は8:30~翌日8:30となっています。
例えば、23時15分から6時00分までは仮眠・休憩時間となっていますが、この時間に出場があると出場した時間は時間外勤務となって残業手当が貰えます。
また、休暇が発生した場合は穴埋めの補充として残業することがありますので、そういった場合にも残業手当が支給されます。
日勤の消防士の場合は、正規勤務時間の17時15分以降に残業すると残業手当が貰えます。
私が日勤だった時は、消防同意や消防用設備等着工届などの処理が忙しくて、最高月間40時間残業したことがあります。
日勤でも忙しい部署に配置されれば、残業代である程度稼ぐことはできますね。
今日の記事では、消防士が貰える手当について解説しました!
消防士は夜間に働いたり、危険な業務に就く機会があるので手当は優遇されているイメージです。
消防士は公務員ですが、これらの手当を貰えることにより、行政系公務員と比較しても若干年収が高くなります。
休日出勤手当を合わせると、行政系公務員と比較して数十万円年収が変わってくると思います。
これから消防士を目指す人の参考になれば幸いです。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
消防士の退職金についてはこちらの記事を参照してください。
朝の点検、消防士の1日のスケジュールについてはこちらの記事を参照してください。
👉 消防署の消防士の1日のスケジュールを解説!【仕事内容・勤務時間・食事作りなどの雑用も!】
消防出張所長の仕事についてはこちらの記事を参照してください。
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👉 【高卒・大卒関係ナシ】消防士の出世コースを解説【昇任試験と派遣が重要】
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