こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、消防士の仕事である「水利調査」について紹介したいと思います。
消防士の仕事の基本として、火災が発生した時に放水して消火するという活動があります。
この時に放水する水を確保する場所を「消防水利」といいます。
消防水利には消火栓、防火水槽など色々な種類があります。
これらを点検して、火災の時にきちんと放水することができるかどうか点検したり、メンテナンスをすることを水利調査といいます。
かな~り泥臭い地味な作業である、具体的な水利調査の方法も解説していきますね!
それでは、早速やっていきましょう!
目次
消防士は火災の時に放水して、消火するという最も基本的な活動があります。
この時に、放水する水を確保する場所が消防水利です。
消防水利には、消火栓、防火水槽、学校のプールなどの人工的に作られたものや、川、海、湖など自然を活用したものがあります。
消防水利のうち、消火栓・防火水槽などをちゃんと使えるか点検したり、メンテナンスすることを「水利調査」といいます。
水利調査は定期的に実施することが決められており、半年に1度は全ての消火栓と防火水槽を点検しなければいけません。
出張所や消防署で担当管内が決められているので、その管内の消火栓と防火水槽を点検します。
数としたら数百の消火栓と防火水槽があるので、かなり時間がかかります。
半年という期間内に水利調査を終わらせるために、しっかりと計画をたてたり、毎日少しずつ行っていくなどの工夫が必要です。
ここからは具体的な水利調査の方法を解説していきましょう。
まず、その日に水利調査に行く消火栓と防火水槽が記載されている地図を用意します。
だいたい1日に数十基程度の消火栓と防火水槽を点検することが多いですね。
地図の用意ができたら通称「水利調査セット」を用意します。
スコップ、バケツ、ビニール手袋、消火栓カギ、水汲み用ペットボトルですね。
なんでこんなものを用意するのかというと、消火栓が土に埋もれていたり、水浸しになっていることがあるからです。
こういった場合は、火災の時にきちんと消火栓が使えるように土をかきだしたり、水を汲みだしてあげないといけません。
特に畑の近くの消火栓は、土に埋まりやすいです。
消火栓って、鉄製の蓋がしてあるから、土なんて入らないんじゃない?
と思う人もいるかと思いますが、蓋がしてあってもガンガン土は入ってきます(笑)。(マンホール型の丸形消火栓の場合は土の入り込みは少ないですが・・・。)
土で給水口が埋まっていると、火災の時に使えないので、スコップで少しづつ土をかきだしていきます。
これはマジで野良仕事です!(笑)
土をかきだしていると、泥まみれに汚れます。田舎にある消火栓ですと、中にカエルや虫が住んでいることもあり、びっくりすることもあります。
消火栓が地下水や雨で水浸しになっているときは、水汲み用ペットボトルが活躍します。
なぜバケツではないのかというと、消火栓箱は小さいので、バケツが入らないのです。
ペットボトルにブクブクと水を入れて、少しずつ水を汲みだしていかなくてはいけません。
また、消火栓の蓋はかなり思いので、開けるのは力が必要です。腰に負担をかけないように開けるので、コツをつかむまでが大変です。
このように、水利調査は力仕事・野良仕事なので、かなり体力を消耗します。
水利調査は実施する季節も重要で、私が消防隊だったころは、なるべく涼しい時期に実施するようにしていました。
特に夏場の水利調査は暑くて大変なので、なるべく夏にまでかからないよう、前期の水利調査は4月に初めて5月末には終わらせるようにすると良いですね。
春の涼しいうちに終わらせないと、梅雨~夏と非常に暑さが厳しい時期に屋外で水利調査をしなくてはなりません。
半年に1回なので、後期の9月以降~翌年3月までの期間は、11月くらいの時期に実施できるので、前期よりはマシでした。
しかし、こちらも早めに進めないと、冬の極寒の時期に水を汲みださなければいけないので、計画的に進めるのが大事でしたね。
今日の記事では、消防士の仕事である水利調査を紹介しました!
水利調査は地味~で大変な仕事ですが、消防隊としては最も基本的な業務の一つですので、消防士を目指している人は参考にしてください。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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