【初任教育】消防学校で辞める人の割合はどれくらい?

マツナガ
マツナガ

こんにちは!マツナガです!

    

今日の記事では、初任教育で消防学校に入校してから卒業するまでの間に辞めてしまう人の割合について解説したいと思います。

結論から言いますと、私が消防学校に入校していた期で辞めたしまった人の割合は、全学生約200人中4人、パーセンテージにすると約2%といったところでした。

これから消防士を目指す人や、消防学校への入校を控えている人は、消防学校ではどのくらいの人が辞めてしまうのか、どういった理由で辞めてしまうのかが非常に気になると思います。

消防学校は厳しいと聞いているし、自分に乗り越えられるか不安だなあ・・・。消防学校で辞めてしまう人は、どんな理由で辞めるんだろう?

     

消防士として20年以上勤務した私が、この疑問にスパッと回答したいと思います。

それでは、早速やっていきましょう!

この記事はこんな人に向けて書いています
  • 消防士になりたい人
  • これから消防学校に入校する人
  • 消防学校の生活に興味がある人

消防学校で辞める人の割合は約2%程度

結論から言いますと、私が消防学校の初任生だったころに辞めた人の割合は、約2%でした。

具体的には全学生約200名中の4人が初任教育の途中で辞めてしまったということです。

消防学校を卒業した後に、現場に配属されてから数年して辞めてしまった人はもっといると思いますが、消防学校の初任教育中に辞めてしまうのはせいぜい2%程度というところです。

完全に個人的感想ですが、この2%という離職率はかなり少ないのではないかと思います。

この割合が多いか少ないかという比較対象として、私が大学生の時に行った警察官の採用説明会では、警察学校で7%辞めるということでした。

別に警察の悪口を言っているわけではありませんので悪しからず・・・。

未だに思い出すのですがその警察官の採用説明会で、楽しそうな警察学校のPR動画が流されました。

女子学生が出てきて、「課業の後は共有スペースでみんなで楽しく勉強します!」のように和気あいあいとした警察学校の様子が流されてとても楽しそうでした。

マツナガ
マツナガ

警察学校も結構楽しそうだな~。消防士が第一志望だけど、警察官も受けてみようかな。

     

こう思っていた私ですが、その後の警察学校教官の一言が衝撃でした。

警察官
警察官

あ~このビデオはあくまで対外的なPRだから。警察学校の時点で7%は辞めるから覚えておいてください。

     

マツナガ
マツナガ

ひえっ・・・。警察受けるのは今回は止めようかな・・・。

    

という感じで、私は警察官採用試験の受験は見送りました。

今思うと、説明会の時点ではっきりと離職率を教えてくれた警察学校の教官の方には感謝ですね。

消防学校を辞める理由

ここからは具体的に私の同期で消防学校期間中に辞めてしまった人の、具体的な離職理由を説明します。

辞めた人は全学生約200人中4人で約2%です。

離職した具体的理由は、消防学校が合わない・消防士に向いていないが2名、怪我で訓練に参加できないが2名です。

前者のそもそも消防学校が合わない・消防士に向いていないという理由ですが、1人目は4月の2週目には辞めていました。

私がいた期では「裏入校式」という数時間も腕立て伏せをさせられる地獄のメニューがあったのですが、その腕立て伏せの最中に「気を失ったフリ」をして途中離脱し、すぐに仮病が教官にバレてそのまま辞めました。

たしかに腕立て伏せで気絶というのはかなり信憑性が薄いですし、消防士に向いていないのであれば、早めに辞めたほうが本人のためでもあります。

裏入校式についてはこちらの記事を参照してください。

👉 【消防学校は腕立て伏せ祭り!】消防学校の生活4月編その②【裏入校式】

2人目は5月のゴールデンウイーク明けに辞めてしまいました。

この学生は、ゴールデンウイーク明けから出勤せず、そのまま退職というかたちでしたね。

詳細な理由は不明ですが、ゴールデンウイークの休みで一気に気が抜けてしまったか、改めて1ヶ月の消防学校生活を思い直して、自分には向いていないと悟ったのか・・・。

いずれにせよ、自分には消防士は向いていないという結論に達したのでしょう。

もう一つの離職理由として、怪我により訓練に参加できないということがあります。

消防学校の初任教育では、どういった教育をするかという基準が消防庁から示されており、このカリキュラムに従って訓練や授業の計画が決められています。

👉 消防学校の教育訓練の基準

怪我で訓練に参加できないと、初任教育の訓練を達成したという基準に届かないので、一定以上訓練に不参加ですと卒業資格を得られなくなり、退校処分となります。

ここでいう退校処分ですが、クビになるということではありません。

あくまで今年度の消防学校初任教育の基準を満たせなかったので、地元の消防本部に帰り、怪我が癒えた後の来年度以降に再度消防学校に入校することも可能です。

しかし、私の同期で怪我をして訓練に参加できなくなってしまった2人はそのまま消防士自体退職してしまいました。

確かに、怪我で消防学校を卒業できなかったというのは、地元の消防本部に帰っても気まずいから辞めてしまったのかもしれませんね。

個人的に、これは非常にもったいないと思います。再起不能な怪我なら無理ですが、治癒するのであれば消防士として活躍する可能性が十分あるからです。

制度上は次年度以降も消防学校に再挑戦できますので、もし消防学校で怪我をして訓練ができなくなってしまっても諦めないでください。

まとめ

今日の記事では、初任教育で消防学校に入校してから卒業するまでの間に辞めてしまう人の割合について解説しました!

辞めた理由をまとめてみると、消防学校が合わないという理由だけで退職した人は200人中2人だけでした。

サンプルが1年分だけですが、消防学校が合わない・厳しすぎるというだけで辞めた人は非常に少ない結果になっています。

これから消防学校に入校する人で「消防学校が厳しくて辞めてしまうかも・・・」という心配を持っている人には安心できる材料ではないでしょうか。

といったところで今日は終わりです。

本日の記事はいかがだったでしょうか?

それでは、また次の記事でお会いしましょう!

消防学校に持っていくべきアイテムはこちらの記事を参照してください。

👉 消防学校で必要な持ち物10選!

消防学校の一日のスケジュール、食事内容、お風呂・売店などはこちらの記事を参照してください。

👉 【まとめ記事】消防学校の食事・風呂・売店・寮室・持ち物・一日のスケジュール

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