こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、消防学校の日直の仕事と役割について解説したいと思います。
消防士は採用されてからすぐに、消防学校の初任教育課程に入校します。
消防学校は都道府県ごと(一部の政令指定都市には設置されています。)に設置されていますので、基本的にはその都道府県にある消防本部の全ての初任消防士が集まることになります。
初任消防士の数は多ければ200人以上になります。
初任消防士は数十人単位でクラス分けを行い、普段の訓練や座学の課業はクラスごとに行います。
この訓練や座学の課業で指揮をとったり、授業前の準備を行うのが日直の仕事です。
正直言って、消防学校の日直はかなり忙しいです!事前に準備しておかないと、かなり厳しいでしょう。
消防士として20年以上勤務してきた私が、消防学校の日直の役割と仕事などについて、詳しく説明していきますね。
それでは、早速やっていきましょう!
- 消防士になりたい人
- これから消防学校に入校する人
- 消防学校の生活に興味がある人
目次
初任消防士数百人は、消防学校に入校すると数十人単位のクラスに分けられます。
自分が消防学校に入校した時は40人程度のクラスが5つ作られました。
このクラスの中で、日直の任務は2人1組で行うことになり、順番は学生番号順になります。
日直は1週間務めることになるので、40人1クラスですと20週に1回日直の任務が回ってくる計算になりますね。
消防学校での初任教育期間は6ヶ月ですので。学生番号が若い人は日直を2回務める場合もあります。
また、各クラスごとに時間割が違うので、日直はクラスごとに存在します。
ここからは日直の役割と仕事を解説していきましょう。
日直の主な仕事は「座学・訓練での指揮及び訓練の準備」です。
座学の授業ではクラスごとに受講する場合があり、この時は日直が授業開始・終了時の号令をかけることになります。
「気をつけ!教官に礼!直れ!着席!」
といった具合ですね。
座学の授業は基本的に大講堂で行うので、全校生徒で受講することが多いです。この場合は総代が号令をかけるので、座学の授業で日直が号令することはあまりないでしょう。
一番大変なのは「訓練での指揮及び訓練の準備」です。
日直の仕事で一番重要な部分ですね。
訓練の準備では何をするかというと、翌日の訓練の持ち物や準備点・注意点などを教官室に出向いて担当教官から教えてもらい、それをクラス全員に伝えるという仕事です。
まず、この教官室に入るということが結構ハードルが高いです。
教官室に入るには、
「学生番号〇〇番、〇〇学生は、〇〇教官に用があり参りました!」
というかたちで入り口で敬礼をしなくてはなりません。
この敬礼の角度や立つ位置、文言などが少しでも違っていたりすると、教官室に入れてくれないどころけ罵声を浴びせられます。
何とか教官室に入っても、担当教官からしっかりと訓練内容と準備資器材を聞いてメモにとる必要があります。
この時に聞き直しなどをすると怒る教官もいるので大変です。
「俺の話を聞いてなかったのか?」
と、一度言った内容は再度教えてくれない教官もいました。
対策としては、
「復唱します。訓練内容は〇〇、準備資器材は〇〇、以上の内容でよろしいでしょうか?」
といったかたちで、日直の学生の方から復唱して確認すると良いでしょう。
そして、教官から聞いた訓練内容や準備する資器材をクラス全員に間違いなく伝えなくてはいけません。
具体的には、夜の点呼後にクラス全員に
明日の救助訓練は、訓練服、ヘルメット、編上靴、小ロープを持参してください!
といったかたちで伝えることになります。
この時に間違った内容を伝えてしまい、例えば準備する資器材が間違っていたりするとクラス全員でペナルティを喰らうので、訓練準備は本当に細心の注意で行う必要があります。
消防学校のペナルティについてはこちらの記事を参照してください。
👉 【ロープ土下座】消防学校で記憶に残ったペナルティを紹介!【衝撃登山】
消防学校の一日のスケジュールについてはこちらの記事を参照してください。
そして、実際の訓練の指揮も非常に大変です。
具体的には、訓練開始時の点呼、教官への員数報告、訓練場所への移動時の指揮、訓練終了時の点呼などがあります。
この時にハキハキと号令や点呼をかけたり、駆け足の時に気合の入った声を出せないと「士気が下がる」ということで教官からお叱りを受けます。
もちろん、どんな日直にもミスはありますが声くらいハキハキと出さないと、本当にクラスの士気が下がってしまいます。
また、前週の日直が気合が入りまくった指揮ができるような「めっちゃできる人」だった場合も大変です。
クラスの中に前週のデキる日直の残像が残っているので、少しもたついたり、伝達がしっかりいかないと「何だこの日直は?」みたいな空気になるのが本当に辛いんですよね。
出来る人とのギャップで、普通に指揮していてもショボく見えてしまうのです。
これを防ぐには、「気合が入った声を出す」これしかないです。ミスはしても声は腹の底から出せるようにしましょう。
今日の記事では、消防学校の日直の仕事と役割について解説しました!
日直の仕事は非常に多忙で、特に訓練中の日直の態度はクラスの士気にも直結します。
とても重要な仕事ですので、準備万端で臨むようにしましょう。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
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