こんにちは!マツナガです!
今日の記事では、消防学校の班長の仕事と役割について解説したいと思います。
消防士は採用されてからすぐに、消防学校の初任教育課程に入校します。
消防学校は都道府県ごと(一部の政令指定都市には設置されています。)に設置されていますので、基本的にはその都道府県にある消防本部の全ての初任消防士が集まることになります。
初任消防士の数は多ければ200人以上になります。
初任消防士は数十人単位でクラス分けを行い、普段の訓練や座学の課業はクラスごとに行います。
このクラス内で、4人から5人で1つの班を作ります。この班のリーダーが班長です。
1つの班は寮室も同じになります。
消防士として20年以上勤務してきた私が、消防学校の班長とはどのような人がなるのか、班長の役割と仕事などについて、詳しく説明していきますね。
それでは、早速やっていきましょう!
- 消防士になりたい人
- これから消防学校に入校する人
- 消防学校の生活に興味がある人
目次
初任消防士数百人は、消防学校に入校すると数十人単位のクラスに分けられます。
自分が消防学校に入校した時は40人程度のクラスが5つ作られました。
このクラスの中で、さらに4人から5人をひとまとまりにしたのが班です。
班のリーダーが班長となります。
班は寮室も一緒ですので、消防学校での生活を共にする仲間です。
班長は班の代表になります。班長は4~5人に1人いますので、全体では数十人の班長がいます。
総代や組長のように、学生全員に顔と名前を覚えられてしまう「有名税」みたいなものは無いですね。
他の全員に顔と名前を覚えられていると、座学で居眠りしてしまったり、訓練でヘマをすると「組長のくせにだらしないな・・・」というように他の学生から見られてしまいます。班長はこういった心配はありません。
班長はどういった人が選ばれるのかというと、総代や組長と同じく「年齢が高い順」です。
最も年齢が高い学生が「総代」に選ばれ、さらに年齢が高い順に「組長」が選ばれますので「総代・組長よりも若いが他の学生よりも年齢が高い数十名」が班長になります。
班長は数十人もいるので、大卒ストレートで消防士に採用された人でも班長に選ばれる可能性があります。
私は大卒ストレートで消防学校に入校したのですが、誕生日がかなり早かったため、ギリギリ班長に選ばれました。
班長以上の役職がつくと、一般の学生よりも忙しいです。
消防学校に入校してから、役割決めの詳細についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【髪型は坊主限定!?】消防学校の生活4月編その①【初めての消防学校】
ここからは班長の役割と仕事を解説していきましょう。
班長の仕事は「訓練での班の指揮、寮生活上のまとめ役」になります。
総代、組長に比べると班長の仕事はそこまで負担は少ないですが、忙しくないということはありません。
例えば、班ごとに訓練をすることがあり、その時は歩調をとって移動したり、教官への敬礼等、班の指揮をとるのは班長の仕事になります。
また、私が消防学校にいた時は、クラスごとに班長以上の学生が集まって話し合う「組長・班長会議」という定期的な会合もありました。
月1回の定例的に行い、今後のクラス運営や訓練の進め方、寮での生活のルールなどを話し合います。
班長の仕事で最も重要なのは「寮生活のまとめ役」だと思います。
例えば、毎日教官に提出する訓練日誌の提出と回収、洗濯・リネンなどの係を決めるなど、寮室でのルールは決めておくべきです。
教官への訓練日誌の提出・回収は毎日ですので、班長がやっているとかなり忙しくなってしまいます。
リネンは月曜に新しいものを取りに行き、金曜に回収なので、こちらも係を決めておいておいた方が良いですね。
特に大変なのが洗濯です。訓練服は毎日ドロドロになるので、洗濯は毎回する必要があります。
しかし、洗濯機の数が限られているので、個人個人で洗濯機を回していたら洗濯が間に合わないのです。
4~5人の班員全員で洗濯物をまとめて1つの洗濯機で洗濯すると効率的なので、洗濯係を決めておくと良いでしょう。
私が班長だったときは、日誌提出・回収係、リネン係、洗濯係を班員全員で毎週交代の輪番でやるように決めました。
消防学校の洗濯事情についてはこちらの記事を参照してください。
日誌出し、洗濯、リネン、冷蔵庫の使いかたなどの寮生活ルールは学生に一任されます。
班長としてはここら辺のルールを決めておくと、グッと寮生活がしやすくなります。
寮生活のルールをしっかりと決められるかが、班長としてのリーダーシップの見せ所ですね。
ちなみに、総代と組長、組長と班長など役職を兼務することはありません。忙しすぎてパンクしてしまいますからね。
消防学校生活を班長として7ヶ月間経験してきた私の感想としては、業務の大変さは「組長>総代>班長>一般学生」といったところです。
もし、班長に選ばれる可能性のある年齢だった場合は、ある程度忙しくなることを覚悟して消防学校に入校するようにしましょう。
学生総代の仕事と役割についてはこちらの記事を参照してください。
組長の仕事と役割についてはこちらの記事を参照してください。
消防学校の一日のスケジュールについてはこちらの記事を参照してください。
今日の記事では、消防学校の班長の仕事と役割について解説しました!
・消防学校の班長は同期の中で、総代・組長よりも若いが他の学生よりも年齢が高い数十名が選ばれる。
・組長の役割・仕事は、「訓練での班の指揮、寮生活上のまとめ役」
・班内での係決めなど、寮でのルールを決めておくとグッと寮生活がしやすくなる。寮生活のルール決めが班長のリーダーシップの見せどころです。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
消防学校に持っていくべきアイテムはこちらの記事を参照してください。
消防学校の一日のスケジュール、食事内容、お風呂・売店などはこちらの記事を参照してください。
👉 【まとめ記事】消防学校の食事・風呂・売店・寮室・持ち物・一日のスケジュール
消防学校の生活4月~6月編についてはこちらの記事を参照してください。
消防学校の生活7月~10月についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【まとめ記事】消防学校の生活7月~10月編まとめ!【応用訓練から卒業まで】
消防学校での息抜き方法についてはこちらの記事を参照してください。