こんにちは、マツナガです!
今日の記事では、消防士の採用試験の科目の1つである「個人面接」に受かる人の特徴を徹底解説しようと思います。
消防士は地方公務員ですので、市町村などの自治体が実施する採用試験に合格する必要があります。
採用試験には筆記試験、体力テスト、集団討論、小論文などの科目がありますが、個人面接はどの消防本部の採用試験でも課される重要科目の一つです。
実際、私が勤めていた消防本部では、集団討論と同じ日に個人面接の試験がありました。
消防士の個人面接では、面接官から聞かれる可能性の高い質問や、好印象を与えるためのポイントが存在します。
実際に消防士として20年以上勤めていた私が、そんな採用面接で合格するために必要な「受かる人」のポイントを紹介します。
それでは早速やっていきましょう!
消防士採用試験の1次試験から2次試験全体の流れについてはこちらの記事を参照してください。
目次
ストーリーで志望動機を語ることができる。
ここが最も重要ポイントです。
受験生を採用する消防本部側として重視しているのが「長く安定して勤めてくれる職員」「仕事に熱意を持ってくれる職員」「不祥事を起こさない真面目な職員」などを見ています。
志望動機を確認するのは、そういった採用上の重視ポイントを一気に見ることができる質問なのです。
ここで志望動機をストーリーを基にして話せると、面接官にとってはかなり好印象ですね。
例えば、
・親戚に消防士の人がいて、幼いころから憧れていたので消防士を志望した。
・家族が倒れて救急車を呼んだ時に、救急隊員が真摯に対応してくれたので、救急隊員になりたいと思った。
・テレビで〇〇市消防本部の救助隊が特集されていて、自分も救助隊を志している。
・大学の学部が法学部なので、法令の知識を活用して立入検査、予防、危険物関係で力を発揮したい。
・大学で建築関係を学んできたので、建築物を防火の規定に基づいて審査する「消防同意」の業務をやってみたい。
などなど、こういったストーリー性がある志望動機を詳細に語れると、試験官の印象に残ります。
消防士を受験するからには、何らかの志望動機が必ずあるはずなので、その志望動機を「ストーリー」に昇華して語ることが出来れば、面接官の好印象間違いなしです。
他の消防本部・警察官採用試験などを併願していたら正直に答える
消防士の採用試験を受験する方は、複数の消防本部、警察官採用試験、自衛官採用試験、地方上級などの複数の公務員試験を併願するのが普通です。
うちの消防本部以外に併願している公務員試験はありますか?
という質問に対して、
はい、こちらの消防本部しか受けていません!
と答えるとバレバレの建前となってしまいます。
もしも、受験生がサラリーマンで、どうしても地元の消防本部に合格したいので何年も受験し続けているなどの特殊な理由があれば説得力があるかもしれません。
しかし、受験生が大学生、高校生、専門学校生などの場合は1つの消防本部しか受験していないというのは非常に不自然です。
面接官も当然わかりきっていて質問しているので、ここは正直に併願している公務員試験を答えましょう。
嘘でも第1志望と言う
採用面接まで進んだ消防本部が第一志望でない場合があります。
うちの消防本部は第一志望ですか?
この質問に対して正直に、
いえ、申し訳ありませんが、第2志望です。
などと答えてはいけません。
建前でも「この消防本部が第1志望です!」と答えましょう。
もし、採用試験の点数が全く同じ受験生が2人いて、片方が「第一志望」と答えた受験生、もう一方が「第2志望」と答えた受験生だったら、どうしても「第1志望」と回答した受験生が採用されます。
消防本部側としては、「長く安定して勤めてくれる職員」を求めています。
もちろん、
うちの消防本部が第一志望の理由を教えてください。
という質問がセットで飛んできますので、これに対する回答もしっかりと用意しておきましょう。
服装や髪型は常識的に整える
試験を受けるときは、常識的な服装や髪型に整えましょう。
落ち着いた色のスーツとネクタイ、白いワイシャツ、黒かブラウンの革靴、奇抜でない髪型などなど、リクルートの基本ですが出来ていない人が結構います。
服装や髪型で個性を出すのはプライベートだけにしていただいて、これから採用試験を受験するのであれば無個性を通してください。
私の同期で、ホストが着ているような紫色のスーツとワイシャツで筆記試験を受験したという猛者がいましたが、こういった人物が合格するのは本当に例外中の例外です。
採用する消防本部側としては。「不祥事を起こしそうにない真面目な職員」を採用したいと考えています。
面接試験は数十分しかないので、当然外見である程度人物像が評価されてしまいます。
地方から都心の消防本部を受験する場合は、理由付けができている
東京消防庁、横浜市消防局、大阪市消防局、福岡市消防局などの政令指定都市以上の消防本部では、地方出身者が採用試験を受験する場合が多くあります。
地方の消防本部よりも、政令指定都市以上の消防本部の方が給与も高いですし、採用人数も多いですからね。
こういう時は、面接官から
地元の消防本部ではなく、うちを選んだ理由はなんですか?
という質問が飛んでくるので、これにしっかりと回答できるように準備しておきましょう。
なぜなら、政令指定都市以上の消防本部に採用され、数年の後に地元の消防本部を再受験し、地元にとんぼ返りしてしまう職員が結構いるんですよね。
「地方出身者のとんぼ返り」が多いのには理由があります。
「大きい都市の消防本部経験者は、地方都市の採用試験に受かりやすい」のです。
地方の消防本部からしたら、消防学校を出てから、大きい消防本部で数年務めた消防士は即戦力なので、喉から手が出るほど欲しい人材です。
消防学校を卒業済みなので、再度消防学校に行かせる必要がありません。人材育成にお金がかかりませんし、何より地元出身者なので長年勤めてくれることが期待できます。ですので、採用試験の合格ハードルがかなり下がります。
地方出身者からしても、地元に帰れるし、採用試験に合格しやすいし、お互いWINWINなのです。
政令指定都市以上の消防本部からしたら、人材育成に時間とお金をかけたのに、数年で地元に帰られてしまっては元も子もありません。
地方出身者の受験生であっても、しっかりと長年勤めあげてくれそうな人物を採用したいのです。
地方出身であっても、他都市の消防本部を受験することの説得力がある理由付けが出来ていることが合格の秘訣です。
公務員採用試験の面接対策参考書を1冊読む
個人面接対策に、市販されている参考書を1冊読むようにしましょう。
個人面接の基本的な知識や、ノウハウが詰まっています。
下記で紹介する「公務員採用試験 面接試験攻略法 改訂版」は、集団討論対策についても対応しています。
消防士の採用試験では、集団討論を課す消防本部もあるので、個人面接と集団討論対策の両方をカバーできる参考書の方が効率が良いですね。
面接対策の参考書は、1冊読み込むだけで十分です。
何冊も参考書を買う必要はありません。
複数の参考書を買うよりも、1つの参考書を読みこんだ方が飲み込みも早いし、定着率も良いからです。
今日の記事では、消防士の採用試験の科目の1つである「個人面接」に受かる人の特徴を徹底解説しました!
・志望動機はストーリー性を持たせて語ろう。面接官の印象に深く残ります。
・他の消防本部や公務員試験を併願していたら正直に答えよう。1つしか受験していないというのは不自然すぎます。
・建前でも良いので、「この消防本部が第一志望です。」と答えよう。
・試験は常識的な服装と髪型で受験しよう。人は見かけで判断されます。
・地方出身者の受験生が別の地域の消防本部を受験する場合は、しっかりと受験した理由を回答できるようにしよう。
・公務員の面接対策の参考書を1冊読み込もう。
といったところで今日は終わりです。
本日の記事はいかがだったでしょうか?
それでは、また次の記事でお会いしましょう!
東京消防庁での採用を目指している方で予備校選びに迷っている方は、元東京消防庁の友口さんが運営する下記「東消塾」を参照してみてください。
東京消防庁専門の「自主学習特化型」公務員試験オンラインスクールですので、独学に不安がある方は是非参考にしてください。
消防士採用試験・筆記試験の勉強法についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【独学でいける】せっかくだから消防士採用試験の勉強方法を語る!【筆記・教養試験編】
消防士採用試験・体力テストの内容についてはこちらの記事を参照してください。
👉 【消防士採用試験】消防士の体力試験の内容を徹底解説!【基準も解説】
2次試験は集団討論、個人面接、小論文のパターンが多いです。
集団討論攻略法についてはこちらの記事を参照してください。
小論文対策についてはこちらの記事を参照してください。
朝の点検、消防士の1日のスケジュールについてはこちらの記事を参照してください。
👉 消防署の消防士の1日のスケジュールを解説!【仕事内容・勤務時間・食事作りなどの雑用も!】
消防出張所長の仕事についてはこちらの記事を参照してください。
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